農薬について知ろう

みかんとメチダチオン(農薬)の危険な関係 その2

みかんメチダチオン(農薬)の危険な関係 その2
前回までのポイント 
    みかんに使われている「メチダチオン」は、EUアメリカでは使用禁止。 → 日本では使用可能
  
かんきつ類から「メチダチオン」が検出されている。

みかんには皮があるから、皮をむけば大丈夫?
熊本県で「メチダチオンが果皮には残留しているものの、果肉からは検出されていない」                   という研究がありました。

気になったので、実際にどうなのか調べてみました。
ヨーロッパ食品安全庁の文献よりEFSA journal 20120;8(6);1639
WHO/FAOの調査(1993)で、果肉中のメチダチオン量
    0.02ppm以下〜0.33ppm
◇みかん全体よりも果肉の方が濃度が低くなった。
 イギリスの調査

ジュースとマーマレードにすることで、どれくらい農薬が減少するか?
    →メチダチオンは皮を含む最終製品にまで残った。
              ↓

なるほど、皮があるほうが、メチダチオンが濃いようです。


しかし、気になることも…
メチダチオンは、6月、7月に2回散布されることが多い。
  →半年以上も経ってから、数多く検出されるのはどうして?
かんきつの木に、どういう分布をしているの?
分解産物である「メチダチオンオクソン」の毒性は?

アーモンド
(アメリカ環境保護庁調査)では・・・
メチダチオン                                      1.8ppm残留
メチダチオンオクソン                   0.17ppm残留
という結果もあります。

メチダチオンよりも危険かもしれない、メチダチオンオクソンについては、熊本県の研究では触れられていません。
メチダチオンオクソンは、メチダチオンよりも危険な可能性があるのに?


「大丈夫である」ことを前提として考えるか、「危険かもしれない」という前提で考えるかで見方は違ってくるのかな?と、思いました。 
「皮をむいたらメチダチオンが減ります」これを聞いたら、
「ああ、じゃあ、皮をむけば大丈夫!」と短絡的に思ってしまいます。
 でも、
「メチダチオンが変化した物質が、メチダチオンよりも危険な可能性がある」
 というのを知っていたら、「皮をむいたからって大丈夫なの?」と、疑問に思うはずです。
 そういった見落としがちな情報は、他にもたくさんあると思います。私自身も知らない事だらけです。
 でも、「怖がる」前に、まず「知る」ことから、はじめてみませんか?
(岩田)


 

イチゴによく残る農薬「プロシミドン」:EUは危険性を重視して使用禁止。日本では・・・

イチゴに残る農薬はどうなのか?

■イチゴには皮がなく、表面はデコボコしています。このことから農薬が多く残っているのではないか。
そこで、実際にどれくらいの農薬が残っているか、実験が行われました。(1993年徳島県)
プロシミドンをそれぞれ3日間おきで3回、7日おきで3回散布した後の残留量のグラフです。1993年の時点では、残留許容値は3ppm。これをクリアしているのは、散布間隔7日で3回の14日経過後だけ
↓だから
適正使用基準では散布間隔について特別な規制はないが、プロシミドンでは最高使用回数の3回まで繰り返し散布する場合,少なくとも散布間隔を14日は開けることが必要と考えられる。


じゃあ、プロシミドンの残留許容値はどうなったのか。
日本では、1993年時点で3ppm、現在は10ppm
EUでは使用が禁止され、0.01ppm。EUは日本の1000分の1

※プロシミドンの毒性とは。
イチゴ、野菜などでよく残留が検出されるプロシミドン(殺菌剤)は、ホルモン作用をもっており、環境ホルモン物質に特有な毒性を持っています。

1kgの実験動物に対し、12.5mgのプロシミドンの投与により
≧衞臉器間距離減少  尿道下裂  精巣の萎縮  つ篶雲坐
1kgの実験動物に対し、2.5mのプロシミドンの投与により
〜偉腺の重さの減少  ∪坐磴僚鼎気料加などの影響がみられる。


実際、一般のイチゴを食べるとどれくらい農薬を摂取していることになるの?
東京都の残留農薬検査でイチゴから検出されたプロシミドン0.19ppmについて考えてみましょう。
イチゴ1パックが約300g。(ヘタは軽いのでここでは無視して計算していきます。)
6歳の子が、半パック食べたとしたら?(こどもはイチゴ大好きですね)
150gのイチゴに残っているプロシミドンは0.19ppm=0.19mg/kgプロシミドンは、0.19(mg/kg)×0.15(kg)=0.0285mg
6歳児だと、体重は20kgぐらいですから、0.0285mg÷20kg=0.001425mg/kg体重/日
これはだいたいEUの摂取許容量(ADI)の半分です。日本のADIだと、たったの0.04倍です。イチゴ好きな子なら、1パック全部食べてしまうこともありますよね。すると、EUのADIを超えてしまいます
小さな子がたくさん食べたら?イチゴ狩りに行ったら?EUでは影響を重く見ていますが、日本は非常に軽く見ていると思います。
参考文献
井内晃・谷 博(1993):施設イチゴにおける数種農薬の残留性.徳島農試研報,(29):37〜44
ヨーロッパ食品安全庁(FESA) プロシミドンの毒性


2015/1/22追記
上記の文章内に、ADIが記載されていませんが、日本の食品安全委員会が設定したADIは、0.035 mg/kg体重/日、EUは0.0028 mg/kg体重/日です。日本では、健康に影響のある濃度を10倍以上高く見ています。
また、イチゴ狩りに行ったら?と言うのは、特別な状況なので、ADIと比較するものでは有りませんが、EUのARfD(短時間に食べても問題が無いと考えられる量)である0.012 mg/kg体重 と比較しても、0.19ppmのプロシミドンが残留しているイチゴを150g食べると10%になります。
また、この記事を書いた段階では把握していませんでしたが、大阪府の検査で、0.87ppm(2008年)、0.69ppm(2012年)残留しているケースがあります。また、徳島県立農業試験場の残留試験では、3日おきに3回散布した1日後には、実際に7.5ppmの残留がある事や、間隔を14日に空けても3ppm程度残留している事を考えると、大阪府の検査で見つかったものより、更に高濃度に残留しているものも流通していると思います。1ppmのイチゴなら240g、3ppmのイチゴなら80g、10ppmのイチゴなら24gで、EUのARfDに達します。繰り返しになりますが、ARfDは短時間に食べた場合の許容量です。これでも、安心して食べられますか?
(外山)


キーワード:スプラサイド、EFSA、殺菌剤、内分泌かく乱物質、

なぜみかんは腐りやすいのか?

無農薬みかんはとても腐りやすいんです。なぜかとういうと、防腐剤を使っていないからです。
みかんが腐る原因は、主に「緑カビ」。これはよく見かける緑っぽいカビです。
これを防止するために、一般的には農薬を散布します。

緑カビを主にした効果的農薬防除法として、県などが推奨している農薬は、ベノミルとイミノクタジン酢酸塩の混合散布です。

無散布のみかんは、17〜45%が腐敗でものすごく腐りやすいんです。

両剤散布のみかんは佐賀県で、腐敗防止効果77.8〜100%  
一般的なみかんは、農薬のおかげで腐りにくいんです。 

ベノミルの毒性について(カリフォルニア州環境保護庁より)

ラットには発がんを起こさないが、マウスには肝臓ガンを起こす。(代謝産物のMBC(カルベンダジム)も同様)
代謝産物のMBCには遺伝毒性がある。
生殖に対して           オスの精巣の機能に悪影響。
催奇形性             ラット、ウサギ、マウスに奇形を生じる。
生涯発ガン率           2.8×10-3mg/kg-day)〜4.3×10-3mg/kg-day
食事からの曝露量   最も多く曝露(摂取)している上位5%の人で、1日当り体重1kg当たり、11μg39μg(体重50kgの人なら、1日当たり550μg(0.55mg)1950μg(1.95mg)1才以下の乳児が最もリスクが高い。

ベノミルの歴史 ウィキペディアより
デュポン社が開発
1971               日本で登録
2002               デュポン社が製造を打ち切る
現在                  日本では住友化学で、製造が続く
 
食品安全委員会での再評価は始まっていません。
ウィキペディア英語版によると…デュポン社は、ベノミルが効きにくくなった事と、訴訟費用のために、製造を打ち切ったと書いてあります。
 
ヨーロッパ共同体の評価
ベノミルが分解して生じるMBC(カルベンダジム)の評価が終わるまで、ベノミルについては決定できないとも書いてあります。

意見
ヨーロッパ共同体もアメリカもやめたベノミル。日本政府はいつ、安全評価を始めるのか?

腐らない、腐りにくいみかんには理由がある!!
腐ることが自然なんです。腐敗防止用の農薬を使っていない農家は、何割も(17%〜45)の腐るコストを負担しているのです。
それにしても、メチダチオンで見られたことが、ベノミルでも起きています。両農薬とも、アメリカ、ヨーロッパ共同体で不登録ですが、日本ではメチダチオンは全農が、ベノミルは住友が製造を続けています。(伊澤)



 

一般的なイチゴの生産に、どれだけ農薬が使われているの?

Q1.一般的なイチゴの生産に、どれだけ農薬が使われているのでしょうか。
A1.福岡県:63回 長崎県:65回 栃木県:52回 三重県:41回
※農薬散布1回につき3剤を混合する場合、3回と表示しています。
※愛知県など、イチゴについて回数が決めてない県では、特別栽培の生産者からの要請がありません。
つまり、減農薬の生産者がいないと思われます。


Q2.農薬はイチゴにどれだけ残っているのでしょうか。
A2.イチゴ検体中75%農薬がイチゴ検体に検出されました。
【検体】とは実験して調べる時の材料のことを言い、ここでは、イチゴのことを表します。
検出された農薬数は10。
イチゴ1検体当たり、1.25個の残留農薬が検出。
よく検出される農薬は,、クレソキシメチル (殺菌剤 ・EU認可)とプロシミドン(殺菌剤・EU禁止)です。
EUで禁止のプロシミドンについては、また説明します。
イチゴ農家は専門性が高く、ハウスで毎年イチゴを連続して栽培します。土壌病害が深刻ですので、土を使わない栽培(ヤシガラなど)、土壌消毒する農家が多いです。(伊澤)
ちなみにアメリカの大産地カリフォルニア州のイチゴに使われる農薬は、1.3-ジクロロプロパン(D-D剤土壌消毒薬)メタム-ソディウム臭化メチルなどの土壌消毒剤が多量に使用されています。
            ↓だから
イチゴの無農薬栽培
農薬を減らすことだけでも難しい。

そんな中、
無農薬栽培のイチゴで
緒方さんのいちごは、農薬を全く使用せずに作っています。
有機JAS許容農薬すらも不使用、苗も自家苗で農薬不使用で栽培しています。


また、減農薬で少しお求め安いイチゴを栽培している竹村さんのいちごは、化学合成農薬たった1剤、ながさき南部は、現在化学合成農薬2剤、今後病気、虫の状況に応じて使用する可能性がありますが、10剤までを目標に複数のいちご農家さんと減農薬栽培に取り組んでいます.。




 

メキシコ国内のバナナ農園からのブラックシガトカ病原菌の殺菌剤に対する感受性

ブラックシガトカ病はメキシコでは1980年代に確認され、15年で急速に全土に広がった。この病気により収穫量は50〜100%減少する。バナナブランテーションでは合成殺菌剤を使う。2010年ではメキシコ国内のバナナ農家は殺菌剤に5500万ドル(日本円で55億円)使った。 農薬を多量に使う防除法では1年間に殺菌剤(マンゼブ)を35回、その内14-20回を他のトリアソール ストロビルリン、ベンズイミダゾールなどに切り換える場合もある。【訳者注、マンゼブ アメリカ環境保護庁(EPA)、発ガンの恐れ ベンズイミダゾール(カルベンダジム)】 中間型防除法ではマンゼブ、クロロタロニルを15回まで(訳注、EPA、発ガンの恐れ、クロロタロニル) 農薬を使わないバナナ園と集中的に多量に使うバナナ園からブラックシガトカ病原菌を収集し、6つの殺菌剤に対する耐性を半数致死濃度EC50を用い比較した。 殺菌剤に対する耐性が農薬を集中使用する畑の菌に生じている。しかし、お互いに隣り合っている農薬を使っている畑の病原菌との遺伝子の交換により、耐性が発達している。殺菌剤使用により耐性菌が生じている問題を解決するための緊急な行為が必要である。

          農薬不使用EC50(mg/l)畑からの病原菌 集中使用EC50(mg/l)畑からの病原菌

アゾキシストロビン   13.25                 51.58
カルベンダジム     1.8575                 81.40
プロピコナゾール    1.225                 10.01
ビンクロゾリン     220                  368  
フルジオキソニル    9.862                 54.5
マンゼブ        49.2125                112.25

  【説明】例:アゾキシストロビンの濃度を上げていくと病原菌が半分死ぬ濃度がEC50の値でこの場合、農薬不使用の畑からの病原菌は13.25 mg/lで半数が死ぬのに対して、農薬を集中使用している畑からの病原菌はその4倍位の51.58mg/lまで上げないと死なない。つまり耐性がついているということです。

  弊社で販売しているオーガニックバナナに使われている。Timorex Goldは天然植物性殺菌剤でブラックシガトカ病にも高い効果がある。EUでも認可されています。 【解説】 Timorex Goldを調べてたらブラックシガトカ病がバナナに猛威をふるっている現状。それに対して危険な殺菌剤(マンゼブ・クロロタロニル・カルベンダジムなど)を年間で25-40回も使用している現状には驚きました。マンゼブの集中使用でプランテーション内部の水がその分解産物のエチレンチオウレア(アメリカ科学アカデミー発ガンの恐れ)に高濃度に汚染しているという論文もあります。この論文では殺菌剤の集中使用に対して病原菌も耐性を獲得するといういたちごっこが見られます。バナナ大量消費社会の裏には農薬の大量使用があります。バナナは有機かオーガニックのバナナを。


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