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菌移植-自閉症

 

自閉症と腸内細菌の関係が明らかに

 

キーワード

自閉症 菌移植 腸内細菌

 

 

Long-term benefit of microbiota transfer therapy (MTT菌移植) on autism symptoms and gut microbiota

菌移植(経口、経腸)が自閉症と腸内細菌に及ぼす長期(2年後)的な改善

scientific reports 2019.4.9 アリゾナ州立大学アメリカ

 

たくさんの研究が、自閉症の人達に腸内細菌叢の異常を報告しており、腸内細菌と自閉症行動との関与が示唆されている。

私達は菌移植実験を以前行った。それは18人の自閉症の子供に抗生物質(バイコマイシン)投与で腸内の細菌数を減らした後、腸を洗浄し、胃酸を抑える薬を投与し(移植した菌の生存を助ける)た後、腸内細菌叢を経口(冷凍)もしくは、肛門から注入し(2.5兆個)、その後少しずつ菌を投与した(25億個/日)実験です。

この以前の実験によって、腸の症状が緩和され、自閉症の症状も改善された。

その2年後にも、腸も自閉症も改善が維持されている。

腸内細菌の種類(多様性)が増加し、とくに、ビフィズス菌が5倍と、プレボテラ菌が84倍と大幅に増加していた。

 

ロイテリ菌-自閉症と腸内細菌

自閉症は腸内細菌と関係する

 

キーワード 自閉症 腸内細菌 ロイテリ菌

 

高脂肪食を食べさせた母ネズミから産まれた子ネズミの自閉症の様な社会的異常、それがロイテリ菌の投与で普通に近づいていく

Microbial reconstitution reversers maternal diet-induced social and synaptic deficits in offspring

 

(高脂肪食を食べさせた母ネズミから産まれた)子ネズミが(自閉症)の様な社会的異常(同時に神経のシナプスにも異常がある)、それがロイテリ菌(Lacto bacillus reuteri)の投与で普通に近づいていく。

ベイラー医科大学 アメリカ Cell 165.1762-1775

 

要旨

妊娠中の母ネズミに高脂肪食(脂肪分60%)を与えると子ネズミに自閉症の様な神経発達異常が増加する。

高脂肪食は子ネズミの腸内細菌を変化させ、それが子ネズミの社会行動に悪く作用する。この様な異常は、普通のエサで育てられた子ネズミと同居させると(フンを食べ合うので)改善される。

 

普通のエサのマウスの子どもの社会的な行動は、脳のVTAという場所のシナプスを増強させるが、高脂肪食の子ネズミでは増強が起こらない。

更に高脂肪食の子ネズミの視床下部(脳の部分)にはオキシトシン(愛情や社会性に関係するホルモン)が少ない。

1つの腸内細菌(ロイテリ菌)がオキシトシンの量を正常化させ、シナプス増強や社会行動異常を直していく。

 

解説

母ネズミに高脂肪食を食べさせると

 


子ネズミの腸内細菌のロイテリ菌が9分の1に減少

 

 

迷走神経を通じて脳に作用

 

 

オキシトシン減少

 


 

行動異常が起きる

 

のでロイテリ菌の投与、もしくは鼻からオキシトシン投与で改善される。

自閉症は遺伝子異常でも起こるので、他の原因もあるのですが、1つの原因に腸内細菌がある!!

 

伊澤

プロバイオティック-LGG乳酸菌と骨

LGG乳酸菌は骨の消失に効果がある?

 

キーワード 乳酸菌 腸内環境 女性ホルモン

 

「女性ホルモンの不足によって骨の消失は起こり、腸内細菌が関与しているので、プロバイオティック(LGG乳酸菌)で防ぐことができる」という論文です。

女性ホルモン(エストロゲン)の不足によって骨の消失は起こり、腸内細菌が関与しているので、プロバイオティック(LGG乳酸菌)で防ぐことができる

エモリー大学 アメリカ

The journal of clinical investigation vol126.No6.June2016

 

エストロゲンの不足で生じる炎症が骨の消失につながっていく。ネズミではエストロゲンの不足は腸の透過性を上げ(腸もれ)、リンパ球の炎症性のTh17細胞を増やし、それが骨の破骨細胞の活性を上昇させる(骨の消失)。バクテリアなどを無くしたマウスでは骨の消失が起こらないので、骨の消失に腸内細菌が関与していることがわかる。

1週間に2回乳酸菌のLGG菌を投与すると、腸の透過性(もれ)が減り、完全に骨消失を防いでくれた。一方、大腸菌やLGGの変異株では防いでくれなかった。

私達のデータは閉経後の骨そしょう症にプロバイオティックが腸もれを改善し、治療効果がある可能性を示している。

超加工食品-死亡率

キーワード

超加工食品 死亡率

 

 

超加工食品と死亡率のリスク

 

 

2019年2月に、加工度の高い食品を多く食べると、死亡率が高くなるという論文が出ました。ちょうど1年前に、加工度の高い食品を多く食べるとガンになりやすいという論文が出ていましたが、同じフランスのグループの論文です。

 

・調査した約98,019人の中で、45歳以上の44,551人に絞って解析(8年間追跡)

・加工度の高い食品を10%多く食べるごとに、死亡率が14%増える

 

更に、アメリカ人を対象とした別の論文も出ました(20歳以上の人11,898人を平均19年追跡調査)

・加工度の高い食品を多く食べる人は、死亡率が31%増える

 

死亡率の論文
フランスの論文:JAMA Intern Med. 2019 Feb 11 https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/30742202

アメリカの論文:Public Health Nutr. 2019 Feb 21 https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/30789115

 

発ガン性の論文の解説 http://1.nagoyaseikatsuclub.com/?eid=228

高血圧-アマゾンの原住民のは血圧が低い

キーワード

高血圧 食生活

 

「ヤノマミ族とYekwana族の生涯での血圧上昇と年齢との関係」という論文

 

年齢と共に高血圧になっていくことと加工食品や塩の摂取が、

関与していることが結果からうかがえます。

腸内細菌との関係の研究データが出ることが望まれますね。

 

 

多くの国では、血圧は産まれてすぐから上昇していく。

しかし南アメリカのヤノマミ族(アマゾンの原住民)は西洋文明の影響がなく(食事についても)、

血圧は1才から60才まで上昇しない。

しかし、ヤノマミ族の近隣の部族は(文明の影響を受け)加工食品や塩を摂っているので、

中年後期には高血圧になっている。

 

【研究内容】

1才から60才までのヤノマミ族72人の血圧を調べた。

年齢による血圧の上昇はなかった。

 

一方、近隣の部族Yekwana 83人は、文明の影響を受けており(食事も)、年齢につれて、血圧が上昇していた。

 

ヤノマミ族は狩猟採集生活をしており、低脂肪、低塩分、果物と食物繊維を多くとる食生活をしています。

1980年代以来のヤノマミ族の研究では、動脈硬化と肥満はほとんどなく、血圧はとても低く、年齢が上がっても上昇しない。

 

ヤノマミ族の最高血圧は平均で95、最低は63(一方、アメリカ人は平均 最高122 最低71)。

年齢につれて、血圧が上昇する始めは、小さい子供の時に始まります。

 

今後の研究として、ヤノマミ族のYekwana族の腸内細菌が血圧上昇に関与しているかどうかを調査する予定です。

 

 

Association of age with blood pressure across the lifespan in isolated Yanomami and Yekwana Villages.

ヤノマミ族とYekwana族の生涯での血圧上昇と年齢との関係

JAMA Cardiology   November 1.2018

ジョンホプキンス大学 アメリカ



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