化粧品について知ろう

アメリカ国内の化粧品の22%は発ガンを生じさせる可能性がある

論文で紹介します

EWG research shows 22 percent pf all cosmetics may be contaminated with cancer-causing imperity
アメリカ国内のすべての化粧品の内、22%は発ガンを生じさせる不純物を含んでいる可能性がある
Environmental Working Group(アメリカのNGOグループ)


化粧品産業界内の化学物質安全調査の多くで、石油から作られている化粧品の成分が1.4-ジオキサンという不純物で汚染されている可能性を示している。

1.4-ジオキサンは、皮膚に簡単に浸透する、EPA(アメリカ環境保護庁)は、1.4-ジオキサンを、probable human carcinogen(おそらく発ガン物質)と認定している。又、NTP(アメリカ国家毒性計画)は、1.4-ジオキサンを動物に対する発ガン物質と認定しています。製造メーカーは、1.4-ジオキサンを製品から簡単に取り除くことができるのですが、製品中に残っているという事実は、メーカーが取り除いておらず、使用者を、この発ガンを起こす物質に慢性的に広範囲に放置していることになる。

15000種類の化粧品の成分をコンピューターで分類したところ、EWGの研究者は、すべての製品の内、22%が1.4-ジオキサンを不純物として混入している可能性があることを見つけた。

実際に製品で検出試験をすると、24以上の製品の内、18製品から、この発ガン性物質1.4-ジオキサンを検出した。その内、15製品は、赤ちゃんや子供用でした。


赤ちゃん用の石鹸からは57%、ボディーローションからは34%、1.4-ジオキサンが検出されました。


化粧品中の有害な不純物という問題では、1.4-ジオキサンは、氷山の一角にすぎません。私達の分析では、80%の製品は、20種類以上の不純物(発ガンもしくは有害な)を、1個以上含んでいます。

これらの、石油由来の成分中の不純物は、簡単に皮膚に浸透することが、政府と産業化の研究で明らかになっていますが、政府の安全基準では、規制されておらず、どんな量含まれていても、合法なのです。

2004年の私達の調査では、2300人の分析で、5人に1人の大人は、毎日、次にあげる7つの発ガン物質にさらされていることがわかりました。

ハイドロキノン、エチレンジオキサイド、1.4-ジオキサン、ホルムアルデヒド、ニトロサシン、芳香族炭化水素(PAH)、アクリルアシド

この中で、ハイドロキノンは、もっとも多く、女性の94%、男性の69%は、毎日、このハイドロキノンを含む製品を使用しています。

安全性テストの義務が無かったり、規制当局のガイドラインも無いので、あるメーカーは製品を食べられるくらい安全に作るが、他のメーカーは発ガン物質を入れる、といったぐあいになっている。

化粧品の安全基準が変わるまで、消費者は、注意深く製品を選ばないといけない(危険な物質を避ける目を持って)

最初に戻って、1.4-ジオキサンを避けるためには、次の成分を避けた方が無難である。

ラウレス硫酸ナトリウム、PEG、キシノール、セテアレス、オレス

(2012/07/30 掲載)

エッセンシャルオイル クロトンの抗鎮痛効果

Antinociceptive effects of essential oil of Croton zehntneri in mice
エッセンシャルオイル クロトンの抗鎮痛効果


Effects of methy-eugenol administration on behavioral models related to depression and anxiety in rats

気分の沈みや不安に対するメチルコーゲノールの効果

クロトンはブラジルの民間療法で有名な植物です

クロトンの主な成分は、メチルコーゲノール


Effect of monoterpenes on the formation and activation of osteoclasts in vitro

モノテルペン類の破骨細胞の形成と活性化への影響

アロマテックに植物に含まれているモノテルペン類は、骨の吸収を阻害することが知られています。

モノテルペン類は、破骨細胞の形成を阻害することで、骨の吸収を阻害している。
 

(2012/8/6 掲載)

環境エストロゲン(女性ホルモン)、化粧品と乳ガン

論文で紹介します

Environmental estrogens, cosmetics and breast cancer
環境エストロゲン(女性ホルモン)、化粧品と乳ガン
P.D.Darbre リーディング大学 イギリス
Best practice and Research Clinical Endocrinology and Metabolism Vol. 20 No.1 121-143 2006


乳ガンの発生と進行におけるエストロゲン(女性ホルモン)の確立した役割は、ヒト乳房に入っていく化学物質で、エストロゲン活性を持っている環境中の多くの化学物質の(乳ガンへの)関与を疑わせるものだ。

ある種の有機塩素系農薬やDCBは、エストロゲン活性(環境ホルモン)を持っており、実際に、ヒト乳房脂肪組織や母乳中に存在している。

これらの物質は、乳房脂肪中に蓄積している。それ以外にも、エストロゲン活性を持っている化粧品がわきの下や乳房の部分に塗られている。これらの化粧品は皮膚の上に塗られたままなので、より直接的に皮膚から吸収されて、全身にまわっていく。

乳ガンと化粧品との関連を強く疑わせる事実に、乳ガンの発生が乳房の上4分の1の部分に、ふつりあいに多く発生している事実があります。上の方4分の1の部分の以前の発生率(乳ガン)が31%だったのに対し、1997年には60.7%まで増加し、年々、比例的に上昇している事実があります。

さらに、その部分の遺伝子に、遺伝的不安定性が増加しているのです。具体的な化粧品中の成分として、エストロゲン活性を持っている物質としてパラベン(保存料)、アルミニウム塩(制汗効果)、シクロ、シロキサン、トリクロサン、サンスクリーン、フタル酸類、アロエベラ、などがあります


解説

乳ガンが増加しています。イギリスでの統計だと、1979年に10万人当たり74.4人の割合が、2000年には10万人当たり113.8人に増加しています。

疫学的な研究によると、乳ガンの90%は環境要因(遺伝ではない)によると考えられています。

さらに、乳ガンの発生と進行に女性ホルモンのエストロゲンが深くかかわっていることが疑いようのない事実と考えられているため、環境ホルモン中のエストロゲン活性を持っている物質を、この論文では疑っているのです。

化粧品の物質のエストロゲン活性は、天然のエストロゲンよりは弱いものの、毎日、直接肌につけるので、量的には(発ガン)に充分なのかもしれません。この論文は、あくまで、いろいろな奇妙な一致をとりあげたもので、直接的な論証をしているものではありませんが、奇妙な一致は不思議なくらい、一致しているのです。

こんな論文もあることを、頭の片隅の中にでも入れといて下さい。
 

(2012/08/06 掲載)

紫外線フィルターはラットで甲状腺ホルモン軸を阻害する

論文で紹介します

The UV filter benzophenone 2 interferes with the tyroid hormone axis in rats and is a potent in vitro inhibitor of human recombinant thyroid peroxidase
紫外線フィルター ベンゾフェノン2(オキシベンゾン-2)は、ラットで甲状腺ホルモン軸を阻害する
Cornelia Schmutzler 実験内分泌研究所 ドイツ
Endcrinology 2007 Mar 22


植物由来や工業由来の内分泌かく乱化学物質は、甲状腺ホルモン軸を阻害する可能性がある。

F21388(合成フラボノイド)ビスフェノールA(ポリカーボネートの原料)、紫外線フィルター ベンゾフェノン2(オキシベンゾン2)は、甲状腺ホルモン合成に重要な酵素―甲状腺ペルオキシターゼを阻害する。

ベンゾフェノン2は、数多くの化粧品に毎日の様に使用され、定常的に皮膚と接触している。ベンゾフェノン2の阻害濃度は、抗甲状腺薬として使われている。メチマゾールやプロピルウラシルの、20倍から200倍低く(低い濃度で阻害を起こす)ベンゾフェノンを投与したラット(333mg/kgと1000mg/kg)では、血清T4(チロキシン、濃度が有意に減少した。


解説

甲状腺ホルモンは別名、成長ホルモンとも呼ばれ、全身の成長、とくに神経系の成長に重要な役割を果たしている。

PCBが甲状腺ホルモンを阻害することで、神経系の発達を阻害し、脳の発育、分化に悪い影響をもたらす可能性が指摘されてきたが、今回は、サンスクリーン中のベンゾフェノン2(オキシベンゾン2)が甲状腺ホルモン合成に重要な酵素(甲状腺ペルオキシターゼ)を薬の20倍―200倍も強烈に阻害することがわかりました。

なお、ベンゾフェノン2はEU内ではサンローション使用は許可されていません。又、ベンゾフェノン2の類似物質のベンゾフェノンは、アメリカ国家毒性計画(NTP)の発ガン性に関する研究では、

(Natl Toxicol Program Tech Rep. Ser. 2006 Febi(533): 1-264)

オスのラット 証拠がある(発ガン)
メスのラット どちらともいえない
オスのマウス 証拠がある(発ガン)
メスのマウス 証拠がある(発ガン)

という、発ガンを疑わせるのに充分な結果が出ています。

この様な、ベンゾフェノンを日焼け止め用の化粧品などに使っています。

その結果、環境汚染(水道水の汚染など)が起きつつあり、

(Environ Sci Technol 2006 Feb 1: 40(3): 687-95)

安易に日焼け止め用の紫外線吸収剤(ベンゾフェノンなど)の入った、サンスクリーンなどの化粧品を使うことは、やめるべきです。

(伊澤)

(2012/08/06 掲載)

ヒト腸内細菌でアルブチンは突然変異原性を持つ

Mutagenicity of arbutin in mammalian cells after activation by human intestinal

ヒト腸内細菌で活性化(分解)されることにより、アルブチンは、突然変異原性を持つ
Michael Blaut German Institute of Human Nutrition
Food and Chemical Toricology 44.(2006) 1940-1947


ハイドロキノンは、植物中にも天然に存在するが、商業的にも年間5万トン生産されている。(IARC1999)写真の現像、油脂の酸化防止、重合防止剤、さらには、化粧品の美白剤としても使われている。ハイドロキノンは、糖が付いている状態、アルブチンとして、植物中に存在している。

ハイドロキノンは、数多くの試験で遺伝毒性を示す。さらに、白血病の誘導に関係している。酸素、トポイソメラーゼの阻害や、微小管に関与しているタンパクを阻害する。

疫学データーは、ハイドロキノンの発ガン性に関しては不十分である。しかし、2つの長期動物実験の結果は、ハイドロキノンの発ガン性を示唆している。

「ナシ」のような果物にあるアルブチンは、結合した状態で存在しているので、(分解を受けにくく)消化管の深部まで到達し、そこで、腸内細菌によって分解を受け、ハイドロキノンを生じる可能性がある。

食品中のハイドロキノン量は、0.5mg/kg以下のレベルである。アルブチンは、「ナシ」の様に、高度に含んでいるものでは、アルブチンとして、71mg/kg、ハイドロキノンとして、27mg/kg含まれている。

消化管中で腸内細菌によってアルブチンが分解され、生じたハイドロキノンは、消化管の上皮細胞の突然変異を起こすかもしれない。


解説

美白化粧品に含まれている、アルブチンは、ヒト、消化管中で腸内細菌により、分解され、ハイドロキノンを生じる。

ハイドロキノンは、強い突然変異性(遺伝子DNAを突然変異させる)を持ち、発ガン性も疑われている。

アルブチンは天然の植物(ナシなど)にも含まれるが、その毒性は分かっていない。

突然変異原性は、細菌を材料に用いて試験される事が多く、その結果を元に、発ガン性試験の必要の有無を判断していく事が多いのですが、今回の様に腸内細菌の分解によって初めて、突然変異原性が生じるアルブチンの様な物質の場合、見すごされることになります。
 

(2012/08/06 掲載)



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