アトピー・アレルギーについて知ろう

トマトとブロッコリーの組み合わせが抗ガン効果を増加させる

論文で紹介します

Combination of Tomato and Broccoli enhance antitumor activity in Dunning R3327-H prostate adinocarcinomas
トマトとブロッコリーの組み合わせが前立腺ガンに対して抗ガン効果を増加させる
Kirstie Canene-Adams イリノイ大学 アメリカ
Cauces Res 2007:67(2)January 15.2007


果物と野菜の摂取がガンに対する影響をどう変えるか、集中的に疫学研究がなされ、アメリカ農務省、アメリカガン協会(American Cancer Society)、アメリカガン研究協会(AICR)などの機関による「摂取のすすめ」がなされている。

1日に2カップの果物と、2カップ半の野菜の摂取がガンにかかるリスクを減らす、とすすめられている。2006年には、アメリカ国内で、前立腺ガンは、新しい患者の33%、死者の9%を男性で占めている。

ほとんどの細胞生物学や実験ガン学の研究は、果物や野菜の特定の化学物質を調べてきました。例えば、β−カロテンは、「α−トコフェロール(ビタミンE)、β−カロテン ガン予防研究」「カロテン、レチノール(ビタミンA)効果試験」で、その効能は否定されました。別のアプローチとして、食品全体の効能を調べる研究は、食品の化学成分の複雑性、内容の変動などの問題もあり、あまりされてきませんでした。

大規模な(前向き)疫学研究から、トマトの、特に加工トマトが1週間に5回から7回の摂取で30%から40%も前立腺ガンのリスクを下げることを見出しました。又、介入試験の結果は、前立腺ガンの発ガンに関係している、バイオマーカーの数値がトマト製品の摂取によって変動することを見ています。

発ガン物質と(男性ホルモン)を使った研究は、フリーズドライしたトマトパウダーの抗ガン効果は、リコペン(トマトの中の一成分)のみでは、説明できないことを、又、そのトマトのパウダーがより長い生存(ガン死の減少による)をもたらした。リコペンを含むエサのみでは、その様な事(ガン死の減少)が見られませんでした。ほとんどの学者達は、リコペンに関心を集中していますが、トマトの中には、いろいろな抗ガン効果を持つ植物化学物質が含まれています。ブロッコリーの様なアブラナ科植物と前立腺ガン(抑制)も最近の疫学研究から、浮かび上がっています。HPESコホート研究では、組織内の前立腺ガンを、アブラナ科植物の摂取が12%減少させるなど、いくつかの研究があります。

ブロッコリーに含まれている抗ガン効果を示す、スルフォラファンを、ねずみに投与した実験では、ガンの体積が対照では207mm3に対して、スルフォラファン投与では、90mm3まで縮小し、重さでも、対照の4分の1にまで減少しました。今回の実験は、移植前立腺ガンをラットに移植し、フリーズドライしたトマトパウダーとブロッコリーパウダーを与え、ガンに対する影響を見ました。

ガンを移植する1ヵ月前から、エサを変え、22週間与え、ガンの大きさ、マーカーの数値を比較した。

                    

ガンの重さ
対照を100として
前立腺中
リコペン量
(ナノモル/g)
‖仂函
100
ND
抗前立腺ガン薬フィナステライド
86
ND
23ナノモル リコペン
93
0.1
224ナノモル リコペン
82
0.9
10%トマト
67
0.5
10%ブロッコリー
58
ND
5%トマト 5%ブロッコリー
70
0.3
10トマト 10%ブロッコリー
48
0.4

NDは検出限界以下


解説

生体を活性酸素などの害から守る、ビタミンC、E、β-カロテン、リコペンなどの働きが知られ、サプリメントとして広く使われています。サプリメントの効果は、否定されたり、逆に死亡率を上げていることさえ示す研究も数多くあります。

今回の実験は、トマト、ブロッコリー、いずれもフリーズドライして粉状にしてラットにエサとして与えて、移植した前立腺ガンの変化を調べたものです。

10%トマト、10%ブロッコリーの組み合わせでは、なんとガンが52%も減少したのです。これは、リコピンの作用のみではありません。トマトにもブロッコリーにも様々な植物性化学物質が存在し、それらの働きでガンが減少したのです。今回の実験は、サプリメントよりも、食品全体をきちんと摂ることの重要性を思い知らせてくれます。
 

(2012/10/02 掲載)

自然の発ガン抑制作用を持つベンジルイソチオシアネートの遺伝毒性

論文で紹介します

Genotoxic effects of benzyl isothiocyanate, a natural chemopreventive agent
自然の発ガン抑制作用を持つ、ベンジルイソチオシアネートの遺伝毒性
Kassie F  ガン研究所 オーストラリア
Mutagenesis 1999 Nov 14(6) 595-604


ベンジルイソチオシアネート(BITC)はアブラナ科植物に含まれています。たくさんの報告がBITCの化学発ガンの抑制を報告しています。しかし、一方で、この物質が潜在的に遺伝毒物であるという証拠が蓄積しています。

試験管内の研究では、量に比例して、遺伝毒性が低量で見られています。一方、げっ歯類での実験では、ごく弱い影響が見られます。

これらの事は、BITCが生体内で解毒されていることを示しています。

BITCの遺伝毒性は、牛血清アルブミンや唾液や胃液の様なヒトの体液によって減少するという実験結果からも支持されます。

BITCがDNA傷害を起こすのに必要な量は、ヒトの食品摂取量をはるかに越えています。しかし、同様に、実験動物での化学発ガンを抑制する量とは同程度です。
 

(2012/10/02 掲載)

くるみは血中のα-リノレン酸とEPAを上昇させる

論文で紹介します

Levels of the n-3 fatty acid eicosapentaenoic acid in addition to those of alpha linolenic acid are significantly raised in blood lipidsby the intake of four walnuts a day in human.
ヒトでの実験で1日に4粒のくるみは血中のα-リノレン酸とエイコサペンタエン酸(EPA)(両方ともn-3系脂肪)を上昇させる。
Marangoni F ミラノ大学  イタリア
Nutr Metab Cardiovasc Dis. 2007 Joul;17(6):457-61

くるみに多く含まれてる、α-リノレン酸の摂取は心血管病の予防になる。中程度のくるみの摂取がヒト血中のα-リノレン酸とその誘導体(EPA)にどの様に影響するか調べた。


方法

10人のボランティアに普通の食事に加えて、1日に4粒のくるみを3週間食べてもらい、その後、血中のα-リノレン酸などを測定した。


結果

α-リノレン酸 0.23 → 0.47
EPA 0.23 → 0.82


結論

くるみ由来のα-リノレン酸はEPAなどに体内で変化しており、健康に良い影響を与える。


解説

油脂にも種類があり、多くとりすぎていて健康に悪い影響をもたらしている。

トランス脂肪酸(マーガリンなど)飽和脂肪酸(動物などの油、パーム油など)

n-6系不飽和脂肪酸(リノール酸、アラキドン酸、植物油、ぶどう油)などと、健康に良い影響を与えるのですが、不足しているn-3系脂肪酸(魚油、えごま油、アマニ油、くるみ)があります。

n-3系脂肪酸の中で、α-リノレン酸、エイコサペンタエン酸(EPA)ドコサヘキサエン酸(DHA)は共通の作用と個別の作用があり、EPAの有用性がいわれています。

今回の論文では、くるみを1日に4粒とるだけで、くるみに多く含まれているα-リノレン酸の濃度が血中で上昇すること、又α-リノレン酸が体内で変換したEPAも上昇する事が示されました。

ナッツ類は健康に有益な働きを持つものが多く、とりわけくるみはn-3系油も多く含むので、より有益な働きが期待できます。

原始時代のヒトは、木の実を多く食しており、ヒトの遺伝子はそれらに反応しているとも考えられます。ヒトが進化する長い期間に、食してきた食材がヒトの生存に適しているのだとも考えられます。

下に説明する論文は、くるみがコレステロールを下げること、その下げることと別に心臓病を防ぐ効果を示した論文です。

A walnut Diet improves endotherial function in hypercholesterolemic subjects
くるみは高コレステロール血症のヒトの血管内皮細胞の働きを改善する。
Emilio Ros Circulation April 6. 2004

一価不飽和脂肪酸の代わりにくるみを摂る事は、高コレステロール血症の人の血管の拡張をもたらします。このことは、くるみがコレステロールを下げる効果以外に、心臓病を防ぐ効果を持っていることを説明します。
 

(2012/10/02 掲載)

子供のアレルギー予防

論文で紹介します。

The Australasian Society of Clinical Immunology and Allergy position statement of allergy prevention in children
子供のアレルギー予防
Susan L.Prescott 西オーストラリア大学 オーストラリア
MJA2005; 182. 464-467 2.May2005


要旨

(1)アレルギーと喘息の家族歴がある子供はハイリスクである。

(2)妊娠中の食事制限は勧められない。

(3)母乳育児はいい点があるのでおすすめできる。母乳育児ができない場合高いリスクを持っている子供の場合は牛乳よりも加水分解された製品をおすすめする。

(4)哺乳中の母親の食事制限は勧められない。

(5)大豆は他の製品(ヤギ乳など)のミルク製品は勧められない。

(6)補助食(牛乳も含めて)子供が4−6ヶ月になるまで遅らせるべきである。この予防効果はハイリスク児でのみ実証されている。

(7)ダニなどのハウスダストなどとの関連は更なる研究が必要。

(8)ペットに関して既に家庭にいるならばそのままでよい(アレルギー専門医によってペットアレルギーと決定されなければ)。

(9)妊娠中はタバコを避けるべきだ。

(10)プロバイオティックサプリメント(微生物)は現時点ではおすすめできない。

(2007/07/02 掲載)

金属と健康問題の関係

論文で紹介します。

Metal-specific lymphocytes : biomarker of sensitivity in man
金属特異的なリンパ球−ヒト感受性のバイオマーカー
カロリンスカ研究所 スウェーデン
Neuro Enclocrinol Lett 1999,20(5).289-298


多くの患者は、健康問題を、アマルガムやその他の歯科金属のせいにしている。遺伝的に感受性のある個人には、水銀と金はハプテン(抗原)として、アレルギー反応を起したり、自己免疫反応を起すかもしれない。

金属によって起きる、リンパ球の反応が3162人の患者で調べられた。

歯の金属の除去の効果が、金属に対する過敏性と慢性疲労症候群の様な症状を持つ患者、111人で調べられた。


金属特異的なリンパ球を血液中に持つ患者がみられた。その中で、ニッケルに対してが一番で、その次が無機水銀、金、フェニル水銀、カドミウム、パラディウムの順でした。

健康な人達に比較して、「慢性疲労症候群」(の様な)患者グループは、数種の金属に対して(特に、無機水銀、フェニル水銀と金)リンパ球の反応が統計的に有意に高かった。

歯科の金属の除去後、83人(111人中76%)が健康の改善を報告している。24人(111人中22%)は変わらず、2人(111人中2%)は悪化を報告している。 歯科金属の取り換え後、金属に対するリンパ球の反応性も低下した。

私達は、金属は視床下部−脳下垂体−副腎、という軸(HPA軸)に影響し、慢性疲労症候群や筋痛脳炎?(myalgic encephalitis)や化学物質過敏症などを引き起こすという仮説を提案する。

(2012/06/15 掲載)



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