アトピー・アレルギーについて知ろう

トランスグルタミナーゼ:小麦アレルギーで対面する問題点

論文で紹介します。

Transglutaminases:a meeting point for wheat allergy,celiac disease,and food safety.
トランスグルタミナーゼ:小麦アレルギーで対面する問題点、セリアック病(グルテン過敏性と上部小腸粘膜萎縮を特徴とする病気)、食の安全性
フランス
2005 Dec;37(10):397-403.


小麦は多くの国々で主要な穀物であり、食品製造業における小麦の使用はグルテンタンパクの技術上の使いやすさにより更に増えています。

トランスグルタミナーゼ(TG)は多くの機能をもつため、至る所で使用される酵素です。

トランスグルタミナーゼはアミド分解やアミノ基転移によってタンパク質を変形させることができます。

この最後の反応ではタンパク質同士を結合させます(架橋という)。

腸内トランスグルタミナーゼは小麦への2種類の免疫反応(セリアック病、小麦由来アナフィラキシー)において重要な役割を示します。

加えて、小麦のアナフィラキシーの場合、新しいエピトープ(抗原)は主にアミド分解されたグルテンタンパクから成る食品成分ではないかと考えられています。

微生物由来のトランスグルタミナーゼは多くの食品製造段階で含まれるため、使用についてはチェックすべきです。このチェックはトランスグルタミナーゼ自体の安全性だけでなく、この酵素によって生成されるアミド分解されたタンパク質や結合したタンパク質の安全性へも及ばなければなりません。

本論文は小麦への免疫反応についての最近の知見と照らし合わせて、食品産業におけるトランスグルタミナーゼ使用が起こしうる成り行きを検討することを目的としています。


(2012/06/08 掲載)

小麦アレルギーとトランスグルタミナーゼを食品安全から考える

論文で紹介します。

Transglutaminases : a meeting point for-wheat allergy celiac desease, and food safety
トランスグルタミナーゼ、小麦アレルギー、セリアック病、食品安全から考える
Malandain H. フランス
Allerg Immunol 2005 Dec 37(10)397-403


小麦は、多くの国で主要な穀物で、加工食品への利用もますます増えている。トランスグルタミナーゼは多くの機能を持つ普遍的な酵素です。脱アミド反応やアミド基転移反応を触媒する。

アミド基転移反応は、タンパク同士を架橋する。

腸内の組織トランスグルタミナーゼは、小1麦に対する2種類の免疫反応に、重要な役割を果たしている。それは、セリアック病と、小麦が関与している運動誘導性のアナフィラキシーです。

更に、小麦アナフィラキシーの場合には、新しいエピトープ(抗原)が疑われています。(脱アミドされたグルテンタンパクからなる食品成分として) 微生物由来のトランスグルタミナーゼは、多くの食品加工過程で入れられるので、その安全性はチェックされるべきだ。

このアセスメントには、トランスグルタミナーゼ自身の安全性と、トランスグルタミナーゼによって生成する脱アミド産物や架橋タンパクの安全性も含まれるべきだ

(2012/06/08 掲載)

セリアック病に関する乳児の食事の影響

論文で紹介します。

A case-control study of the effect of infant feeding on celiac disease
セリアック病に関する、乳児の食事の影響―ケースコントロール研究
Peters U. 栄養食品科学研究所 キール大学 ドイツ
Ann Nutr. Metab 2001 :45(4)135-42


143人の、セリアック病の子供と、137人の対照者の子供で比較した。

母乳育児が2ヶ月以上の場合、2ヶ月未満に比べ、セリアック病は63%低下。

最初にグルテンを食べさせた年齢は、3ヶ月以後は3ヶ月以下に比べ0.72(統計的に有意でないが、発病の年齢には関係していそうだ)


解説

セリアック病は、グルテンに対する抗体が作られることによって、発病する自己免疫病です。

グルテンは、グルテニンとグリアディンの2つのタンパク質。グリアディンはユニークなタンパク質で、多くのグルタミンを含んでいる。組織中のトランスグルタミナーゼは、グルタミンの脱アミドを触媒し、グルタミン酸に変換する。

グリアディン分子内の、グルタミンからグルタミン酸への変換で、クラス狭蓋供DQ2かDQ8に結合することで、グリアディンペプチドの抗原性を高める。

主要組織適合性抗原の特定の型がグルテンによる自己免疫病、セリアック病と関連している。

セリアック病は、133人〜250人に1人という高い割合。症状は下痢などの腸症が主で、それ以外に、疲労、倦怠、貧血(葉酸、ビタミンB12、鉄などの吸収阻害による)

今回の調査でわかることは、母乳哺育を長めにすることで、食物アレルギーの一種、セリアック病のリスクが低下することです。

(2012/06/08 掲載)

シックハウス症候群・化学物質過敏症・アレルギー性皮フ炎とスティーブンスジョンソン症候群の関係

化学物質過敏症について少しずつ明らかになってきています。

フォルムアルデヒドなどの有機揮発性物質により、皮フ細胞のアレルギー反応が微量でも起きること。フォルムアルデヒド以外でも、トルエン、キシレンなど、又、ビルにおける、エチルヘキサノールなど、それ以外の物質が特に高濃度(エチルヘキサノール−1086μg/立方メートル)に存在していて関連が疑われています。

職場で問題なのは半導体クリーニングなどに使われるトリクロロエチレンで、中国広東省のトリクロロエチレン使用職場で患者が110人発生し、このうち20人が死亡しています。

この死亡例は薬の副作用の症例であるスティーブンスジョンソン症候群(薬の副作用…薬によるアレルギー)と関連付けて考えられています。

スティーブンスジョンソン症候群のホームページ(アメリカ)を見ると、アメリカ国内で毎年10万人がこの薬の副作用であるスティーブンスジョンソン症候群で亡くなっており、全米で4番目の死因であると、書いてあります。

化学物質→アトピー→化学物質過敏症→スティーブンスジョンソン症候群という流れがありそうです。

化学物質過敏症の患者の眼を調べてみると、中心の血流量が減少している例が見られます。

そのため治療は代謝促進、ビタミン、ミネラルなどで改善する症例は多いそうです。(生活クラブ会員の方の話では、半身浴が効果的だと言う事です)

今、私達が心がける事は、この様な「化学物質社会」を反省すること(たばこも化学物質)、自分の体の代謝を高めるために運動、半身浴など、血流を高め、食事は控え目にする事が大切だと思います (伊澤)

(2012/06/08 掲載)

ある種のプロバイオティックバクテリアが免疫系を抑制する

論文で紹介します。

Selective probiotic bacteria indeuce IL-10 producing regulatory T cells in vitro  modulating dendritic cell function through dendritic cell specific intercellular adhesion molecule 3-grabbing nonintegrin.
ある種(すべてではない)のプロバイオティックバクテリアが抗原提示細胞(免疫の司令塔の細胞)と接触することで抗原提示細胞の働きを変え、調節、T細胞にIL-10を作らせ、免疫系を抑制する
J Allergy Clin Immunol 2005 Jun 115(6) 1266-7


解説

腸内細菌の内、有益な働きを持っている共生バクテリアの中でも、働きに違いが見られることがあります。今回のこの論文では、同じ乳酸菌に分類されている菌でも違いがあることを示しています。

(2012/06/08 掲載)



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