アトピー・アレルギーについて知ろう

加熱された調理油はラットに催奇型性を持つ

論文で紹介します。

Teratogenic actions of thermally stressed culinary oils in rats
加熱された調理油はラットに催奇型性を持つ
Indart A San PabloCEU 大学 スペイン
Free Radic Res, 2002 Oct;36(10):1051-8

調理油が加熱された時に生成する脂質酸化物は細胞を傷害する。

この研究の目的は脂質酸化物を含む加熱された紅花油が経口投与でラットに催奇型性(奇型を生じる)を持つかどうか、又それがアルファートコフェロール(ビタミンE)添加で抑えられるかどうか検討した。

紅花油は家庭と同じように20分間、加熱し、窒素ガスのもとで−20℃で保存した(酸化しない様に)妊娠したウィスターラットを4群に分け実験した。


結果

奇型率
(1)0.3mlの加熱紅花油 21.73%
(2)0.3mlの加熱紅花油+ビタミンE 150mg 7%
(3)未加熱の紅花油 5.6%
(4)対照(何もなし) 7%

妊娠1日目から11.5日目に投与しその後、殺して中の胎児の流産と奇型を調べた。


結論

加熱された紅花油には催奇型性の可能性がある。

(2012/07/03 掲載)

低エルシン酸ナタネ油の精製過程中に生じる変化

論文で紹介します。

Formation of modified fatty acids and oxyphytosterols during refining of low erucic acid rapeseed oil.
低エルシン酸ナタネ油の精製過程中に生じる脂肪酸変化物と酸化植物ステロールの生成(トランス酸と環状脂肪酸モノマー)
Lambelet P ネッスル研究所 スイス

精製の最初の段階、脱ガム、中性化、脱色の各工程ではほとんど変化がない。一方、脱臭工程は5%以上のトランス脂肪酸と少量(650mg/kg油)の環状脂肪酸モノマーが250度、5〜6時間という厳しい条件下で生成する。

Α―リノレン酸が環状脂肪酸モノマーの原料になる。

(2012/07/05 掲載)

赤ちゃんが太っていることが生存、脳の進化に重要

Survival of the fattest the key to human brain evolution
赤ちゃんが太っていることが生存に必要、ヒトの脳の進化に重要なこと
Med Sci(paris) 2006 jun-jul; 22(6-7):659-63

.劵箸稜召糧達には、DHA、ヨウ素、鉄が特に必要
▲劵箸梁杙は体重の13%の脂肪を持っている。(脳の発達とエネルギーに必要)(他の霊長類にはみられない)
ヒトとチンパンジーの遺伝子の違いは1%以下。脳の違いはどこから生じたのか?
さの骨と貝殻が多くのアフリカの原人の化石の場所に見つかる(200万年前から)ことは、原人が海岸に住んでいたこと意味している。
コ、魚、海岸に住んでいる動物には必要な栄養を(DHA、ヨウ素、鉄)多く含んでいる。

赤ちゃんが(他の動物に比べ)最も太って脂肪が多いということが、ヒトの脳の進化に重要であった。

炭水化物:液体と固体の違い

論文で紹介します。

Liquid versus solid carbohydrate:effects on food intake and body weight
炭水化物:液体と固体の違い 食品の摂取量と体重への違う影響

DiMeglio Dp パデュー大学 アメリカ
Int J Obes Relat Metab Disord.2000 Jun;24(6):794-800

食事によって摂取するエネルギーの内、飲料が占める分が増加している。

飲料はその摂取によるエネルギーによって弱い補償作用しかもたないので、(訳注.エネルギー摂取による食欲の低下が起きにくい)飲料はエネルギーバランスをプラスに増加させる(訳注.太っていく)。

実験内容
7人の男性と8人の女性を交互に4週間ずつ(間に4週間空けて)1日に1880KJ(約450キロカロリー)ずつの炭水化物を固体はジェリービーンズで、液体はソーダで摂取する。

結果
固体で炭水化物を摂った時期のエネルギー摂取量は有意に低かった。液体で炭水化物を摂った時期にはエネルギー摂取の減少は起きなかった。結果として、体重とBMI値は液体の時期に有意に増加した。運動量と空腹感は変化しなかった。

結論
炭水化物を液体で摂るとエネルギー摂取が増加する方向に働くことをこの研究は示している。

解説
太るか太らないかはトータルのエネルギー摂取量と消費量で決まるという簡単な考えがありますが、動物(人)の体はそんなに単純ではなさそうです。

炭水化物を液体で摂ると、体はどうも反応しない様で、結果として、食べすぎ→太るという方向にいってしまう様です。トランス脂肪酸の毒性を世界で最初に明らかにしたハーバード大学のウィレット教授が「糖尿病や肥満の原因は液体から多くのカロリーを摂取する様になった食生活が原因だ」といっています。あまり体を使う労働をしなくなり、甘いジュースやお菓子、栄養価の高い肉や油を大量に食べる様になった食生活が多くの病気をもたらしています。炭水化物の中でも、その傾向が強いものとしては果糖があります。ブドウ糖は脳中枢などで血糖値としてコントロールされますが、果糖はコントロールされません。果糖はジュースなどによく入っている「ブドウ糖果糖液糖」「高果糖コーンシロップ」などに50〜80%も入っています。砂糖はブドウ糖と果糖が結合しているニ糖類です。

また現代の食生活を考える上で重要なことは、ファーストフードメーカーなどの様な企業に支配されていることです。これらの企業は当たり前ですが人の味覚を研究し、コストを下げ「売れる商品」をものすごい宣伝費をかけて販売します。その商品が売れることが第1であり、健康、安全は軽視されています。

この現代社会の中でよほど自覚的に生きないと、どうしてもファーストフードなど企業の食品を選び、太って、健康を害していくことの方が普通となってしまいます。

(2012/07/12 掲載)

化学物質過敏症患者の遺伝子の研究

論文で紹介します。

Case-control study of genotypes in multiple chemical sensitivity:CYP2D6, NAT1, NAT2, PON1, PON2, and MTHFR
化学物質過敏症患者の遺伝子の研究
Gail Mckeown-Eyssen トロント大学 カナダ


化学物質過敏症(MCS)は、解毒能力の障害が提案されている。この研究では、MCSの患者と対照者の間に化学物質を解毒する酵素の差を見つけようとした。

203人のMCSの患者と対照者162人(いずれも女性)の遺伝子を調べた。


結果

CYP2D6とNAT2の遺伝子に違いが見つかった。

CYP2Dの活性型をホモに持つ患者は、 3.36倍(不活性型の人に比べて)
NAT2の高速型は、 4.14倍(遅い型の人に比べて)


結論

化学物質過敏症の患者は、環境化学物質の代謝に遺伝的傾向があった。

CYP2D6とNAT2の遺伝子間で見ると、両方とも活性型の場合、とくに化学物質過敏症が18.7倍になります。


解説

解毒というと無毒かという様に思われるかも知れませんが、化学物質が生体内の酵素で分解されて、初めて発ガン性物質に代わる事(代謝活性化)も多いのです。

今回、化学物質過敏症の患者の人達の方が、より高い解毒酵素を持っていることが示されたわけです。

分解されて、より毒性の強い物質に代わる(代謝活性化)は、発ガン性物質、農薬、環境化学物質など、数多くあります。

著者は、早く分解すればするほど、毒性の強い代謝物の蓄積につながる可能性を指摘しています。

アメリカ医学協会は、1994年に「化学物質不耐症を、心因的として放置すべきでない」と、病気として認めています。


(2012/06/08 掲載)



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