花王「エコナ」って本当に健康なの?

炭水化物:液体と固体の違い

論文で紹介します

Liquid versus solid carbohydrate:effects on food intake and body weight
炭水化物:液体と固体の違い 食品の摂取量と体重への違う影響
DiMeglio Dp パデュー大学 アメリカ
Int J Obes Relat Metab Disord.2000 Jun;24(6):794-800


食事によって摂取するエネルギーの内、飲料が占める分が増加している。

飲料はその摂取によるエネルギーによって弱い補償作用しかもたないので、(訳注.エネルギー摂取による食欲の低下が起きにくい)飲料はエネルギーバランスをプラスに増加させる(訳注.太っていく)。


実験内容

7人の男性と8人の女性を交互に4週間ずつ(間に4週間空けて)1日に1880KJ(約450キロカロリー)ずつの炭水化物を固体はジェリービーンズで、液体はソーダで摂取する。


結果

固体で炭水化物を摂った時期のエネルギー摂取量は有意に低かった。液体で炭水化物を摂った時期にはエネルギー摂取の減少は起きなかった。結果として、体重とBMI値は液体の時期に有意に増加した。運動量と空腹感は変化しなかった。


結論

炭水化物を液体で摂るとエネルギー摂取が増加する方向に働くことをこの研究は示している。


解説

太るか太らないかはトータルのエネルギー摂取量と消費量で決まるという簡単な考えがありますが、動物(人)の体はそんなに単純ではなさそうです。

炭水化物を液体で摂ると、体はどうも反応しない様で、結果として、食べすぎ→太るという方向にいってしまう様です。トランス脂肪酸の毒性を世界で最初に明らかにしたハーバード大学のウィレット教授が「糖尿病や肥満の原因は液体から多くのカロリーを摂取する様になった食生活が原因だ」といっています。あまり体を使う労働をしなくなり、甘いジュースやお菓子、栄養価の高い肉や油を大量に食べる様になった食生活が多くの病気をもたらしています。炭水化物の中でも、その傾向が強いものとしては果糖があります。ブドウ糖は脳中枢などで血糖値としてコントロールされますが、果糖はコントロールされません。果糖はジュースなどによく入っている「ブドウ糖果糖液糖」「高果糖コーンシロップ」などに50〜80%も入っています。砂糖はブドウ糖と果糖が結合しているニ糖類です。

また現代の食生活を考える上で重要なことは、ファーストフードメーカーなどの様な企業に支配されていることです。これらの企業は当たり前ですが人の味覚を研究し、コストを下げ「売れる商品」をものすごい宣伝費をかけて販売します。その商品が売れることが第1であり、健康、安全は軽視されています。

この現代社会の中でよほど自覚的に生きないと、どうしてもファーストフードなど企業の食品を選び、太って、健康を害していくことの方が普通となってしまいます。
 

(2012/07/12 掲載)

花王のエコナは太った人にしか効果がない?

厚生省の新開発食品調査部会の議事録を読んでいたら、びっくりすることが書いてありました。

「花王がやった試験においても、もともと体重が全く正常範囲にある人、あるいは、血清中性脂肪が全く正常範囲にある人に関しては、効用は認めていない。」

要するに、太った人にしか効果がないと花王は認めているのです。でも、それすら否定する、いろんな研究者がいるのです。

それに対して、厚生省の議事録には、エコナの考えられる危険性として、
 

●エコナの主成分が、酵素を活性化して、発ガンにつながる、糖尿病につながる。
●エコナに含まれているトランス酸が5%と高いので、心臓病につながる。
●高温処理でできる、毒性の強いグリセリドダイマーの生成。


などが考えられる、としています。

簡単に言うと、エコナは効かないかもしれない。危ないかもしれない。

(伊澤)

(2004/01/01 掲載)

花王のエコナに発ガン性?

厚生労働省の審議会で、エコナの主成分、「ジアシルグリセロール」に、発ガンプロモーターの可能性があることが議論されました。

その結果、追加試験を行うよう、答申が出されています。

それにもかかわらず、厚労省は、「特定保健用食品」の表示を認めてしまいました。(ジアシルグリセロールには合成洗剤のような作用が考えられます。)

皆さん、「特定保健用食品」などの表示にだまされず、本物の食品を。

(伊澤)

(2006/12/05 掲載)

花王のエコナに発ガン性

今まで何回かにわたり、花王のエコナに発ガン性があるかも知れないと、お伝えしてきました。その後の追加実験の1部で、発ガン促進作用を示す結果が出ました。これを受けて厚労省は、更なる追加実験を今後1年半かけて、より多くのラットを用いて行う事にしたものです。

今回発ガン促進が認められた実験は、ガンになりやすくした遺伝子組換えラットに、発ガン物質(4NQO)とDAG(ジアシルグリセロール…エコナの成分)を与え、発ガンが促進されるかどうかを見たものです。

発ガンは2段階に分けて考えられています。遺伝子DNAに傷がつくイニシエーションとその後のプロモーションです。多くの発ガン物質がDNAに傷をつけるイニシエーション活性を持たないにも関わらず、発ガン物質として認定されています。合成洗剤に入っているジオキサン、テフロン加工のテトラフルオロエチレンなどもその様な物質です。

エコナの成分のDAGもその様なプロモーション作用を持つ物質と考えられています。細胞の分裂、増殖のスイッチの1つであるプロテインカイネースCを、活性化させるからです。

ガンは細胞の増殖が止まらない病気です。細胞の増殖を止めるガン抑制遺伝子が突然変異によって働かなくなっている例が、ガン細胞で多く見つかっています。

今回見つかったガンは舌ガンです。遺伝子組換えラットで高度(16匹中の9匹)に見つかりました。普通のラットでも、2例ガンが見つかりましたが、16匹中の2匹という結果では、数が少ないそうで、ガンが増えるとは認定されませんでした。この研究を行った研究者も書いていましたが、たばこなど、イニシエーション作用を持つ毒物と、エコナのプロモーション作用が舌で相関する可能性もあります。
 

(2006/12/05 掲載)

花王・エコナの主成分ジアシルグリセロールの危険

遺伝子組み換えラットを使った実験で舌ガンがでた結果を受け、厚生労働省は「念のため」という名目で追加試験を実施。

評価書「高濃度にジアシルグリセロールを含む食品の安全性について」(2009年6月 食品安全委員会新開発食品専門調査会 食品安全委員会添加物専門調査会)のいくつかの実験の中から、野生型マウスを用いた皮膚二段階発がん試験「マウス皮膚二段階発がんにおけるDAG Oilのプロモーション作用の検討」(国立がんセンター研究所 若林敬二)より一部抜粋


実験

6週齢のICRマウスの背部皮膚にDMBAを単回塗布(100μg)してイニシエーションを行った後、DAG油を1日1回又は2回、週5日、35週間背部皮膚に塗布した。


結果

一日投与量(mg/背部皮膚/日) 例数 皮膚病変(%)
乳頭腫 扁平上皮がん 腫瘍合計
DAG油150mg 25 48* 12 48*
DAG油60mg 25 44* 4 44*
大豆油170mg 23 4 0 4
アセトン(溶媒) 24 0 0 0

野生ラットにDAG油(エコナ)を塗ると約半数に癌ができた。

今までは野生ラットでは発がん性なしとの評価だったが、DAG油を処理したマウスの内、44〜48%の確率でマウスに腫瘍が見つかった。大豆油では4%

以上より、DAG油の塗布により皮膚の発がんプロモーション作用が認められた。(=DAGには発がんの第2段階を促進する作用が認められた)


●上記実験をうけた食品安全委員会事務局の案

当該試験は、発がん物質によるイニシエーション後に高用量かつ頻回に皮膚に塗布するといった、ヒトが通常食品としてDAG油を摂取する場合には想定し得ない暴露条件下におけるものであり、新開発食品専門委員会及び添加物専門調査会としては、ヒトが通常食品としてDAG油を摂取する場合に外挿することは適切でないと判断した。


解説

確かに他の実験では結果がばらばらで発ガンプロモーション(促進)作用が認められたり認められなかったりと結果は半々でした。が、結局「実験結果では発ガン促進作用について一貫性がないから、皮膚に塗ったりしないで」としたのです。


また、特定保健用食品としての安全性の評価については、「新たな知見を踏まえあらためて評価を行った結果、引き続き妥当なものと考えられ、本食品については、適切に摂取される限りにおいては、安全性に問題はないと判断した。」としています。


この食品安全委員会の見解を皆さんはどう思いますか??結局実験結果では、DAGを摂取しても大丈夫だとは言い切れないものだったにもかかわらず(食品安全委員会専門委員の方の中には、これに対し「安全性に問題なしとは言えない」という訂正意見も出されています)、「全く発ガン促進作用が認められなかったため」ではなく「一貫性がなかったため」大丈夫だと言っているのです。発ガン促進作用が認められた実験があったにもかかわらずです。さらに特保はそのままで問題なしとしています。(花王はその後自ら取り下げ申請をしました)


「エコナ」はこれまで何億本と日本国民の口に届いています。利益第一主義の大企業の姿勢、それに対して国民の健康を本当には守ろうとしない国の対応。自分で正しい情報を得ることはとても難しいことですが、国は本当には守ってはくれません。

(株式会社名古屋生活クラブ代表 伊澤眞一)

(2012/06/25 掲載)



名古屋生活クラブ

  〒452-0802 名古屋市西区比良2-120 フリーダイアル:0120-72-0251
TEL:052-501-0251 FAX:052-503-0967 e-mail: nsc@athena.ocn.ne.jp >>会社概要はコチラ