食品のリスクについて知ろう

りんごなどに使われる殺菌剤マンゼブの様々な影響

Thyroid hormones and cytogenetic outcomes in backpack sprayers using ethylenbis(dithiocarbamate)(EBDC) fungicides in Mexico

殺菌剤EBDC(マンゼブなど)の散布者の甲状腺ホルモンと細胞遺伝的な影響

Kyle Steenland.   労働安全と健康国立研究所   アメリカ

(National Institute for Occupational Safety and Health)  Vol 105  No10  October  1997.  Environmental Health Perspectives

 

マンネブ、マンゼブ(EBDCジチオカーバメート系農薬)はアメリカ国内では、一般に広く使われ1990年以前には、1年間で3620トンから5560トン使用されていた。

皮膚から吸収され、エチレンチオウレア(ETU)に分解していく。

1%から10%皮膚から吸収され、その7.5%がエチレンチオウレア(ETU)に分解していく。農薬(マンネブ、マンゼブ)自身も、又その分解物、エチレンチオウレアも、細菌と動物細胞に突然変異をもたらす。

EPA(アメリカ環境保護庁)は、エチレンチオウレアをねずみに甲状腺と他のガンを起こすことから「発がん物質」と認定している。そのため、EPAは1992年に11種の作物への使用を禁止したが、依然としてリンゴ、アーモンド、トマトなどの多くの作物に使われている。

 

 

みりんの健康効果

 清酒の場合、蒸した米、米麹、水を仕込み、麹菌がデンプンを分解し、出来た糖を乳酸菌や酵母が利用して、少しずつアルコールが増えていきます。一方、みりんの原料は、蒸したもち米、米麹、焼酎です。日本酒と非常に良く似た原料から作られますが、仕込んだ瞬間に、アルコール濃度が約14%(日本酒と同じ)になっているので、全く違うものが出来上がります。このアルコール濃度は、多くの菌が死滅する濃度です。では、みりんは原料を混ぜただけのものでしょうか?そうではありません。最初の1ヶ月弱の間、麹菌の持っていた酵素が、もち米や米麹のデンプンが分解し、ぶどう糖やオリゴ糖が作られます。この糖を、乳酸菌や酵母が利用する事が無いので、非常に甘い調味料になります。また、たんぱく質、脂質、核酸など、その他の成分も、数ヶ月の時間をかけて、麹菌が持っていた酵素反応で変化し、日本酒とは違った物質が蓄積されます。
 
 みりんは、菌が死んでいる発酵食品なので、健康効果は期待できないでしょうか?それも違います。東京農業大学の高橋康次郎さんの論文を紹介します。

プラスチック製品による海の汚染

この写真は、(株)名古屋生活クラブのスタッフが、渥美半島のどろんこ村での研修で、薪にするための流木を拾っているところです。しかし、流木だけでなく、プラスチック製品のごみも目に付きますね。ここは、比較的少ない方だと思いますが、もっとひどい所を見たことがあるのではないでしょうか。
現在、世界中の海が、プラスチックで汚染されています。

 
大きな問題となっているマイクロプラスチック
  • 小さなプラスチック(正式な規定は無く、研究者によって0.5〜5 mm以下とばらつきがある)
  • 歯磨き粉、化粧品などに含まれるビーズ(製品の段階で小さなプラスチックになっている)と、大きなプラスチックが粉々になったものがある。(アジアでは後者が多い)
  • 元のプラスチックに含まれる成分(ビスフェノールA、フタル酸エステル類など)だけでなく、海水中の様々な毒物(PCBs、DDTsなど)が、マイクロプラスチックに吸着している
  • 鳥、魚介類、プランクトンが食べてしまい、蓄積する。特に牡蠣などの貝類に多く蓄積する
  • マイクロプラスチックを食べた生物に、毒物が移行する
 
この様に、多くの問題のあるマイクロプラスチックですが、こんなところにも影響がありました

出来る範囲で良いものを食べましょう

ノルウェーの35,107人の女性を対象とした調査によると、妊娠期間中に何らかの有機食品を
時々、しばしば、よく食べた人  48%
ほとんど食べなかった人     52%
でした。ほぼ半々です。

この中で、生まれた子供(男の子)が尿道下裂(尿の出口が先端ではなく手前にある)だった人数は、
時々、しばしば、よく食べた人   22人 (0.13%)
ほとんど食べなかった人      52人 (0.29%)
2倍以上の差が有ります。
細かくデータを見てみると、この有機食品には、野菜、果物、穀物だけでなく、牛乳、卵、肉も含まれますが、どの食品で比較しても、ほぼ同じ割合になっていました。

有機食品を時々食べたぐらいで、健康になるものではありません。原因となる物質を特定する事もできません(安易に決め付ける人は、信用できない人なので注意して下さい)。おそらく、意識している人と、そうでない人では、普段の生活全体に違いがあるのでしょう。
農薬、動物用医薬品、食品添加物。高濃度に摂取した場合、動物実験で尿道下裂を起こすものは、たくさん有ります。これらは、影響が出ないように残留基準が設定されている事になっていますが、実際には少しは影響があるのだと思います。たかだか数十匹の実験動物では、わからない事もたくさんあります。

名古屋生活クラブでも、許容している農薬や添加物もあります。特に危険なものは取り扱っていませんが、取り扱っているものなら無条件に安全というわけではありません。
各家庭で状況は違いますが、出来る範囲で良いものを選ぶことが重要だと言う事を、この研究は示していると思います。
(PMID: 26930698, PMID: 26307850)
2016/5/27 掲載 外山

アクリルアミド

2016年4月5日の第601回食品安全委員会で、「加熱時に生じるアクリルアミド」の評価がまとめられましたので、改めてまとめます。
 
アクリルアミドの毒性
発がん性、神経毒性、雄の生殖毒性等。発がん性は、遺伝毒性なので、閾値を設定できない。代謝産物のグリシドアミドにも同様の毒性が見られる。
各国で、BMDL10(10%リスクが上がる摂取量)は、0.2〜0.3 mg/kg 体重/日程度と評価されています。
 
発生源
アスパラギンと、還元糖が高温で反応して出来る。
アスパラギンは、たんぱく質を構成する20種類のアミノ酸の一つです。還元糖というのは、ブドウ糖、果糖などですが、デンプンなど多糖類やショ糖(砂糖の成分)もそれ自体は還元糖では有りませんが、分解すると還元糖ができます。たんぱく質と炭水化物がある食品を高温で調理するとできるので、ほぼ全ての食品という事になりますが、特にアスパラギンを多く含む食品を焦がした時にできやすい。
 
どれくらい摂取している?
平均的な日本人で、実験動物から求めたBMDL10の約1/1000 (リスクが10%上がる量の1/1000)
たいした事無いように見えますが、アクリルアミドの発がん性は閾値が無い事、あくまでも実験動物での毒性を元にした評価だという事を考えると、無視できる量ではありません。食品安全委員会でも、「公衆衛生上の観点から懸念がないとは言えない」という結論です。
 
どんな食品から多く摂取している?
評価書<別添 1>から、一部抜粋
食品 中央値(真ん中の人)
(ng/kg-bw/day)
多く食べる人(上から95%
(ng/kg-bw/day)
平均値(合計÷人数)
(ng/kg-bw/day)
コーヒー* 22 58 27
ジャガイモ(下炒め、素揚げ、炒め)* 11 53 17
もやし(素揚げ、炒め) 4.9 28 8.5
たまねぎ(下炒め、素揚げ、炒め)* 8.0 55 16
成形ポテトスナック 4.8 25 7.9
小麦系菓子類 4.5 37 10
ポテトチップス 3.7 55 14
合計 154 261 166

* 元のデータでは分割されていたものを、合計した。
平均的な日本人の食生活では、コーヒー、炒めたり揚げた野菜、スナック菓子からの摂取が多くなっています。
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