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ネオニコチノイド系農薬|ウナギの減少

ネオニコチノイド系農薬 最新情報

 

ネオニコチノイド系農薬が昆虫などの生物の減少の原因ではないかという話題はこれまでもいくつもありました。

今回、島根県の宍道湖でウナギが減少した原因がネオニコチノイド系農薬ではないかという発表が、

国立研究開発法人 産業技術総合研究所よりありました。下記にURL貼っています。

 

名古屋生活クラブの考え

哺乳類含む生物への影響が懸念されるのは、有機リン系農薬、カーバメイト農薬、ピレスロイド系農薬です。

ネオニコチノイド系農薬は哺乳類への影響はありませんが、その他生物への影響が懸念されている農薬です。

ネオニコチノイド系農薬だけが悪ではないので、それを排除するために、

より強力な有機リン系農薬の使用に変えることは本末転倒です。

宣伝文句として「ネオニコ反対!」というのは見ますが、その代わりにどんな農薬にしたの?というところまで疑ってほしいです。

安易な宣伝に惑わされず、消費者がしっかりしていかないといけませんね。

 

名古屋生活クラブでもお米ではネオニコチノイド系農薬は排除しました。

果物では一部農家さんが使っていますが、カタログに使用農薬を掲載しています。

↑産総研のグラフ引用:1993年にネオニコチノイド系農薬が使われ始めました。

 

産総研の発表内容:

https://www.aist.go.jp/aist_j/press_release/pr2019/pr20191101/pr20191101.html

農薬残留と野菜果物の摂取と心血管病リスク

キーワード

農薬 心血管病 残留

 

農薬残留レベルごとの果物と野菜の摂取量と心血管病のリスク

Association between intake of fruits and vegetables by pestcide residue status and coronary heart disease risk

ハーバード大学 T.H.chan スクール Environ Int 2019 Aug29

 

背景

 果物と野菜の摂取は心血管病の予防になるが、同時に農薬の主な摂取源でもある。

 果物と野菜の摂取が心血管病のリスクに農薬の残留量によってどう影響するか分かっていない。

 

方法

 14万5789人の女性と2万4353人の男性(開始時に心血管病とガン(非メラノーマ皮ふガンを除く)を持っていない人達)、果物と野菜の摂取は食品質問表を基に算定した。農薬の残留は、アメリカ農務省のデータに基づいて推定した。

 

結果

3つの追跡研究(1人を1年追跡すると1人/年と換算した場合で、平均で17万人だと約13年に値するデータ)では、

3707件の心血管病が生じた。

低残留の果物と野菜の摂取が大きいと、心血管病のリスクが減った。一方、高残留の果物と野菜の摂取はリスクに関係しなかった。

 とくに、1日に4サービング以上の低残留の果物と野菜を食べる人は、1サービング以下の人に比べ、リスクが20%下がっていた。

 高残留の果物、野菜を1日4サービング以上食べる人は、1サービング以下の人と比べて、リスクは0.97だった。

 

補足

アメリカ人のための食事ガイドラインとアメリカ心臓協会は、心臓病を減らすために、1日5サービング以上の果物と野菜の摂取をすすめている。しかし、果物と野菜には多く残留農薬が含まれる。実際、2016年度、アメリカ農務省の調査では、85%もの果物と野菜から残留農薬が検出され、およそ半分からは3種以上の農薬が検出される。

 

方法

131アイテムの食品摂取頻度の質問表を4年ごとに調査した。

残留農薬は、毎年1万サンプル、農薬数400で分析

その結果、残留量に応じて、各農作物を点数化(0〜6まで)した。

 

 

03までを低残留、46までを高残留と分類し、その摂取量によって5分割し、心血管病のリスクを比較した。

                                   

0

1

2

3

豆、グレープフルーツ、乾プルーン、オレンジジュース

りんごジュース、カリフラワー、豆腐、さつまいも、トマト

マスクメロン、人参、かぼちゃ

ブロッコリー、オレンジ、ブルーベリー、なす、ズッキーニ

4

5

6

セロリ、ケール、りんご、梨、ぶどう、ピーマン、アップルソース

いんげん

レタス、桃、梅、ほうれん草、いちご(冷凍も)

 

解説

東京都の残留農薬検査は、農薬143種、332品目を1年間で検査しています。

国(厚生労働省、地方公共団体)の残留農薬検査は、298万877検体で検出率0.36%です(検査農薬数 不明)。これをアメリカの結果と比べると

 

 

検査数

農薬数

検出率

アメリカ

1

400

85

2016

厚労省

298877

0.36

2015

東京都

332

143

9.6%(32332

2016

 

 単位面積当たりの農薬使用量(OECD)で見ると、日本はアメリカの5倍くらいなのに、なぜか検出率が1桁、2桁低くなっています。測定している農薬数が格段に少ないことが原因です。

 さて、一方、今回のハーバード大学の研究結果、心血管病も含めて、野菜、果物の有用性がいわれていますが、「高残留の果物、野菜」を摂っても「効果なし」になりかねませんよ!!と受け取れる内容です。オーガニック食品の摂取については、この論文では調べていませんが、今後の課題であると筆者は述べています。

菌移植による食物アレルギーの抑制

キーワード

菌移植 微生物 アレルギー

 

Microbiota therapy acts via a regulatory T cell MyD88/RORγt pathway to suppress food allergy

微生物移植が制御性T細胞を通して、食物アレルギーを抑える

 

 以下はNature Medicine (2019)に掲載された Boston Children’s Hospital(ボストン子供病院)研究者らによる論文のまとめです。

 

腸内細菌の違い

生後1か月から15か月の食物アレルギーの子供56人と正常な子供98人の便中の微生物を4〜6か月ごとに調査した。

77種の微生物(バクテリア)が異なっており、年齢別に異なっていたり、全ての年齢で異なっているバクテリア(Subdoligranulum variabile)もあった。

特にクロストリジウム属とバクテロイデス属に違いが見られた。

 

マウスに移植

遺伝的に改変した、食物アレルギーを起こしやすい特別なマウスに(卵に感作させて)、これらの便中の微生物を移植した所、正常な子供の便移植したマウスに比べ、アレルギーの子供の便移植をしたマウスはアナフィラキシー(アレルギー反応)がひどかった。

 

クロストリジウムを移植すると

クロストリジウム属の6種類の菌を移植すると、食物のアレルギーが抑えられた。

同様にバクテロイデス属の5種類の菌の移植でも食物アレルギーが抑えられた。

 

制御性T細胞

これらの菌移植による食物アレルギーの抑制には、制御性T細胞(免疫のブレーキをかける)が関わっている

 

共生細菌

食物アレルギーを抑える制御性T細胞の発達には、クロストリジウムやバクテロイデス等の共生細菌が必要です。

 

文責:伊澤

 

 

 

超加工食品のリスク まとめ

キーワード

超加工食品、添加物、食べ方

 

 

超加工食品を多く食べる人は、ガンのリスクが上がる、死亡率が上がるという論文が次々と発表されていますので、まとめておきます。

 

疫学調査

BMJ. 2018 Feb 14;360:k322 パリ第13大学 フランス

  • 超加工食品が10%増えるとガンになった人が1.12倍に増えた

 

JAMA Intern Med. 2019 Feb 11 パリ第13大学 フランス

  • 超加工食品を10%多く食べるごとに、死亡率が1.14倍に増えた

 

Public Health Nutr. 2019 Feb 21 ジョンズホプキンス大学 アメリカ

  • 超加工食品を多く食べる人は、少ない人と比べて死亡率が1.31倍に増えた

 

BMJ. 2019 May 29;365:l1949 ナバーラ大学 スペイン

  • 超加工食品を多く食べる人は、少ない人と比べて死亡率が1.61倍に増えた
  • 超加工食品が1品増える毎に、死亡率が1.18倍に増えた

超加工食品はなぜ悪いのか

上記の論文での考察

  • 添加物の影響
  • 加工によって毒性の有るものが生成

 

Cell Metab. 2019 May 16. pii: S1550-4131(19)30248-7 

  • 超加工食品を多く含む食事にすると、太る
  • 超加工食品を多く含む食事にすると、摂取カロリーが増える
  • 超加工食品を多く含む食事にすると、早食いになる

 

どんな超加工食品を多く食べている?

上記の論文では、似たような傾向になっていて、以下の食品が多くなっています。

  • 清涼飲料水
  • 肉の加工品(ハムなど)
  • 乳製品
  • フレンチフライ
  • パン、クッキーなど

 

(解説)

超加工食品とは、簡単に言うと「家庭では行わない方法で加工された食品」です。この様な食品は、多くの場合食品添加物も多く使われていたり、加熱の工程が多くなっています。この様な、食品の加工度の分類基準(NOVA分類)が作られてから約10年経ち、その間に追跡調査を行ったデータが続々と出てきています。フランスでは、インターネットで参加者を募った為に、食に対する意識の高い人が多く参加している(手作りの食事が多い)等、「超加工食品を多く食べている人」のレベルに差があります。にも関わらず、一貫して超加工食品を多く食べる人は、健康へのリスクが高いという結果が出ています。

 

「なぜこのような事が起こるのか」ということになると、週刊誌などでは添加物の影響が真っ先に取り上げられ、危険性を煽った記事が見られます。もちろん、食品添加物も、リスクが無視できないものも有りますので、原因の1つだとは思いますが、危険な食品添加物を避ければ問題が無いというわけでは有りません。「手軽」、「食べやすい」という事が、「早食い」「食べすぎ」につながっている事と、「食物繊維が少ない」などの成分の問題、「食品添加物」の影響が複合的に関係していると考えられます。逆に、「この分類に悪意が感じられる」とか、「食品添加物は厳格な審査を通っているので安全」とか、「この分類には不備があるので気にする必要は無い」とか言っている専門家もいますが、因果関係がはっきりしなくても、この様な傾向が出ているという事実をどう見ているのでしょうか?原因がはっきりしているわけでは無いので、超加工食品の中にも悪い影響が出ない食品もあるかもしれません。たとえ、この分類に不備があるとしても、これだけ一致した傾向があるので、メカニズムが何にしても、超加工食品を減らした方が良いと考える方が自然です。

(これらの論文を批判している記事: http://wedge.ismedia.jp/articles/-/15924 )

 

多くの人にとって、加工食品を一切使わないというのは難しいと思いますが、「できるだけ手作り」「少しでも手作りに近いもの」を心がけて下さい。

 

2019/6/24 外山

本当のカルシウム必要量は|カルシウム摂取推奨量は多すぎて、害の方が大きいかもしれない

キーワード

カルシウム サプリメント

 

私たちは普段からカルシウムを積極的に食事の中から摂るように気を付けていますが、必要なカルシウム量の大半は摂取できていて、サプリメントで補う必要はないかもしれません。

 

情報元:ハーバード大学医学部「harvard health publishing」2019年6月3日参照
https://www.health.harvard.edu/staying-healthy/how-much-calcium-do-you-really-need
公開2015年7月、更新2018年8月20日

 

1日あたりのカルシウム摂取推奨量はどのくらいなのだろうか?多くの女性たちと同様に、あなたも最低必要量(50歳以下の女性は1,000mg、50歳を超えると1,200mg)を覚え、骨を健康に保つために、その量を摂取してきたかもしれません。
実は多くの関係機関が、その推奨量と歩調を合わせていない事に驚かれるかもしれません。ハーバード大学公衆衛生学部長のウォルター・ウィレット博士は、上述推奨量の半分でも十分かもしれないと考えています。
「大人は1,200mg/日のカルシウムも摂取する必要はないと思います。世界保健機関の推奨量の500mgがおそらく正しく、英国の700mgでも良いと思います。」ウィレット博士は言います。

 

1,200 mg/日のカルシウムが推奨される理由は?
十分なカルシウム摂取は健康のために必要で、骨の主要な構成要素だからという理由のみからではありません。内蔵や、骨格筋が適切に働くためにも重要です。身体は、その基礎的な機能のために、骨に蓄積したカルシウムを、血液中に放出する「骨の再形成(骨が経常的に壊れ、再形成される仕組)」によりカルシウムを得ます。
「骨密度」は、骨分解の速度が骨形成の速度を上回ると低下するため、科学者たちは、血液中のカルシウムを適量に保てば、身体がカルシウムを骨から取得することを防ぐことができると理由付けをしています。1970年代後半に、カルシウム1,200 mg/日の摂取が、閉経後の女性のカルシウムバランスを保つと、いくつかの簡易研究が示しました。
これらの研究を元に、1997年、米国医学研究のパネルが、50歳以上の女性のカルシウム摂取を800 mg から 1,200 mg/日にひきあげました。「それが適切な判断ではありませんでした。推奨量は、たった2,3週間のカルシウムバランスの研究で決められました。カルシウムバランスは、何年にもわたって決定されるにもかかわらずです」ウィレット博士はいいます。しかも、1,200 mgものカルシウムを摂取する事が、骨折を防ぐ根拠はありませんでした。しかしその推奨量がそのまま現在まで引き継がれてしまっているのです。

 

カルシウムが実際にはどれほど必要なのか
過去20年間、大腿骨骨折のリスクにカルシウム摂取量がどのように影響を与えるのかを決めるのに、閉経後の何千もの女性を対象にしたいくつかの臨床試験が行われました。それぞれの試験では、女性が2つのグループにランダムに分けられました。1つはカルシウムとビタミンD(カルシウム吸収を助けるため)を摂取するグループ、もう1つは偽薬を摂取するグループです。数年後、研究者たちはそれぞれのグループの大腿骨骨折の数を調べました。以下、これらの研究でわかった事を記します。
カルシウムとビタミンDのサプリメントは骨折を予防しない
2005年に報告された2つの英国の研究によりわかった事です。2006年の「Women's Health Initiative」による報告によって、根拠が強められました。その報告によると、1,000 mgのカルシウムと400IUのビタミンDを含んだサプリを摂取した1万8千人の閉経後の女性は、同じく1万8千人の偽薬を飲んだ人と比べて、(大腿骨密度はわずかに増加したが)大腿骨の骨折しやすさは下がりませんでした。
食事、サプリに関わらず、多量にカルシウムを摂取することは、大腿骨骨折リスクを減少させない
上記が、多くのカルシウムの分析を行ったスイスとアメリカの科学者による2007年の報告の結論でした。

 

カルシウムサプリの負の側面
更にそれらの研究は、普段の食事からのカルシウム摂取ではなく、サプリからの多量の摂取について、いくつかの負の側面も指摘しました。
腎臓結石のリスク増:
「Woman's Health Initiative」の中で、カルシウムとビタミンDのサプリを摂取した人は、偽薬の人たちに比べて腎臓結石のリスクが高くなりました。食事からのカルシウムの豊富な摂取は、腎臓結石のリスクを防ぐと考えられるが、サプリからの摂取は、尿中に排出されるカルシウムを増やすことによって、結石を増やしているのかもしれません。
心臓発作のリスク増:
ニュージーランドで行われた、1,471人の閉経後の女性を対象にしたランダム化比較研究では、1,000/日のカルシウムのサプリを摂取した732人中21人の女性が心臓発作を経験しました。対して偽薬の人達は736人中10人が経験しました。15のランダム化比較臨床研究の分析でも、カルシウムのサプリでの摂取は心臓発作のリスク増と関係していました。カルシウムサプリが血液中のカルシウム量を増やし、血管を硬化させ、血圧を高めることにより、心疾患を引き起こしているのではないかと何人かの研究者は考えているのです。

 

ビタミンDも重要
ビタミンDも健康な骨のために重要です。1日あたりのビタミンDの必要量は、子供の「くる病」を防ぐために導入されたのが、そもそもの始まりでした。くる病とは、形成される骨が柔らかく、曲がってしまう状態です。
ビタミンDは、日光の紫外線を浴びることで、皮膚の中でつくられます。しかし、人によってつくられる量が違います。濃い肌の色の人ほど肌でつくられるビタミンDの量は少なく、年齢とともに日光からつくられるビタミンDの量は全ての人種で低下します。日焼け止めを肌に塗って皮膚がんのリスクを減らそうとすれば、ビタミンDの生成量も減ります。これらの様々な状況が、サプリ経由での摂取に加えて、ビタミンDをどれだけ人々が生成するのかを決めるのを困難にしています
血液中のビタミンDを測ったいくつかの研究によると、中〜高程度の量が骨の形成には最適とされています。これらを満たすためには、1日当たり800〜1,000IUのビタミンD摂取が必要です。

 

結局カルシウムはどれだけ必要?
上述の様々な研究により、カルシウムとビタミンDが骨の形成に必要不可欠であることが分かりますが、問題は摂取量です。ウィレット博士は、ガイドラインよりカルシウムは少なめに、ビタミンDは多めに摂取することをすすめます。カルシウムは1500〜700/日、ビタミンDは800〜1,000IUです。毎日1〜2サービング(g換算は、上記の表参照)の乳製品をとれば、食事からその量のカルシウムの全てもしくは大部分がとれます。毎日が難しくても、300咾録事から摂取が必要ですが、残りをカルシウムサプリの少量摂取で補っても大丈夫です。サプリからの摂取を500唹焚爾砲垢襪海箸如⊂綵劼凌桓栖気篆嫗〃訐个離螢好を避けなければなりません。
ビタミンDは牛乳やその他食事からも摂取ができますが、十分な量をとるためにはサプリが必要でしょう。800〜1,000IUを含むサプリをとればよいでしょう。

 

補足:日本人のカルシウム摂取推奨量と、実際の平均摂取量
厚生労働省の「日本人の食事摂取基準(2015年版)」では、18歳以上の女性のカルシウム推奨摂取量を650/日としており、本文中にあった米国の推奨摂取量の半分強となっています。ウィレット教授の考えるカルシウム推奨摂取量にも近くなっています。一方、実際の平均摂取量は20歳以上で平均509咾箸覆辰討り、年齢があがるにつれ高くなる傾向があります。こちらもウィレット教授の推奨摂取量に近く、サプリでのカルシウム摂取は、平均的なカルシウム摂取量に近い日本人にとっては過剰摂取による上述リスクにつながる可能性も否定できません。

参考:厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2015年版)」カルシウムの食事摂取基準(mg/日)

 

翻訳者:水藤

 



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