農薬について知ろう

グリフォサート、ダイアジノン、マラチオン、パラチオン、テトラクロルビンフォスの発ガン性をIARCが認定しました

グリフォサート(商品名 ラウンドアップなど)、ダイアジノン、マラチオン、パラチオン、テトラクロルビンフォスの発ガン性をIARC(国際ガン研究機関)が認定しました。
Lancet. March 20,2015
 
商品名 種類など 発ガン性 分類
ヒト 動物
テトラクロルビンフォス
有機リン系殺虫剤、
EU禁止、
アメリカ動物用のみ
不充分 充分 2B
パラチオン
有機リン系殺虫剤、
EU、アメリカ、日本禁止
不充分 充分 2A
マラチオン
遺伝毒性、酸化ストレス、
炎症、ホルモンかく乱
マラソン
有機リン系殺虫剤、
現在多量に使われている。
限定的
ノンホジキンリンパ腫
前立腺ガン
充分 2A
ダイアジノン
遺伝毒性、酸化ストレス
エキソジノン、
ショットガン
有機リン系殺虫剤、
アメリカとEUでは使用が制限
限定的
ノンホジキンリンパ腫
白血病
肺ガン
限定的 2A
グリフォサート
遺伝毒性、酸化ストレス
ラウンドアップ
750種類以上
除草剤、
世界中で最も多く使用されている
空気、水、食品から検出
限定的
ノンホジキンリンパ腫
充分 2A

解説
IARCの今回の発ガン性認定で重要な点は、グリフォサート(商品名:ラウンドアップなど)です。アメリカのアグロビジネスの巨大資本モンサント社が製造、遺伝子組換え作物の拡大に伴い、世界中の使用量が増加しました。アメリカ環境保護庁(EPA)によると、
 
アメリカ2007年 農地 アメリカ2007年 家庭 アメリカ2007年 産業 政府
8200084000トン 23003600トン 59006800トン

日本では、2004年に8782トン余りの原体製剤が輸入されている(農薬毒性の事典)。遺伝子組換え農作物の輸入急増により、日本政府はグリフォサートの残留許容量を、トウモロコシ0.1ppm1.0ppmに、大豆が6.0ppm20ppmに緩和されています。(基準値が高い食品としては、小麦5ppm、大麦20ppm、綿実10ppm、ナタネ10ppmなどになっています)
実際に残留量を調べた報告では、大豆にグリフォサート3.3ppm。グリホサートの分解物AMPA(アミノメチルフォスフォニック酸)、5.7ppmFood Chemistry 153(2014)207-215)
 
この報告では、有機大豆11点、慣行大豆10点、遺伝子組換え大豆10点、計31点中のグリフォサート+AMPA(分解物)を調べた所、遺伝子組換え大豆のみ、10点のみから残留を検出しました。
現在、使われている農薬として他に気になるのがマラチオンとダイアジノンです。
マラチオンは輸入小麦のポストハーベスト農薬としてよく使われます。
小麦への残留基準値は8ppm
ダイアジノンは使用量が多く、日本国内では2004年に6014.9トンが生産されています。(農薬毒性の事典)

大豆試料中のグリフォサートの残留物 およびAMPA
図1. 大豆試料中のグリフォサートの残留物およびAMPA (n = 31).

 
 
 

バナナの病気と農薬の関係(ブラックシガトカ病)

バナナの病気と農薬の関係(ブラックシガトカ病)

『ブラックシガトガ病』

フィジーのシガトカ谷で、1963年に確認され、東南アジア、南太平洋に広がった世界的に深刻な病気です。
バナナの葉が黒く変色するため、光合成を阻害し、収穫量が半減しする病気です。

 
葉が黒くなり、ボロボロになってしまっています。          ブラックシガトカ病にかかったバナナ。葉が黄変、
                                               黒化し、一部は根元から折れてしまっています。

ブラックシガトカ病にかかると・・・
収穫量が半減
・農薬使用
  →年間に25〜40回
・農薬にかかるコスト
  バナナの最終価格の1520
・殺菌剤への耐性菌が増加
    さらなる殺菌剤の使用が必要に
・農薬の集中使用で
  その分解物で高濃度に汚染
マンセブの集中使用でその分解物エチレンチオウレアにプランテーション内の水が汚染されていた
エチレンチオウレアアメリカ科学アカデミーで発がん性の恐れ

バナナのブラックシガトカ病に対する耐性についての論文より
メキシコでは、ブラックシガト病が、1980年代に確認され、15年で急速に全土に広がった。この病気により収穫量は50〜100%減少する。バナナ畑では合成殺菌剤を使う。2010年ではメキシコ国内のバナナ農家は殺菌剤に5500万ドル(日本円で55億円)使った。

 
農薬を多量に使う防除法
1年間に殺菌剤(マンゼブ)を35回
その内14〜20回を他の農薬に切り換える場合もある。
 
中間型防除法
マンゼブ、クロロタロニルを15回

農薬を使わないバナナ園と多量に農薬を使うバナナ園からブラックシガトカ病原菌を収集
 
農薬に対する耐性を調べた。
半数致死濃度という値を使い、値が半減するのに使用した農薬の濃度を調べた。
 
結果
多量に農薬を使うバナナ園では、マンセブでは2倍、農薬によっては濃度を10倍以上にしないといけないものもあった。これは農薬に対して耐性がついていると言える。
マンセブ アメリカ環境保護庁(EPA)
発がん性の恐れ

弊社で販売しているオーガニックバナナに使っているのは
Timorex Gold(天然植物性殺菌剤)
ブラックシガトカ病にも高い効果があり、EUでも認可

今、安売りで売られているバナナは、5100円前後でしょうか?
この安いバナナを作るためには、多くの農薬を必要としています。
農薬を使用しても、農薬に対して菌に耐性がついてしまい、さらなる農薬の使用、違う農薬の使用・・そしてまた耐性菌がでて…といたちごっこが続きます。使用している農薬の中にはマンセブなど発がん性の恐れのあるものもあるのです。
安く買えることは、消費者にとってとてもありがたいことです。
でも、その裏には、多量の農薬使用という問題があることを知ってもらえたらなと思います。(岩田)


 

みかんとメチダチオン(農薬)の危険な関係

みかんメチダチオン(農薬)の危険な関係

メチダチオンは、みかんによく使われる農薬です
実は、メチダチオンは、劇薬扱いの農薬。
EUでも、アメリカでも登録廃止
発がん性の恐れもあり、健康被害が出た場合に影響が大きい
でも、日本ではメチダチオンが使用可能

メチダチオン
メチダチオンは、カミキリ虫対策に使われる農薬。カミキリムシが木に入ると、木は枯れてしまうため、
メチダチオンを使用しているのです。

みかんの木が枯れてしまったら、また実を収穫するまでに、10年以上費やさなくてはならないのです。
だから、みかん農家さんは、農薬を使うのですね。


メチダチオンって、どんな問題点があるの?
メチダチオンは発がん性の恐れがあります。また、メチダチオンだけではありません。
メチダチオンが変化してできるメチダチオンオクソンメチダチオンより毒性が高い可能性あるのです!
アメリカの調査では、
アーモンドへの残留
メチダチオン 1800ppb(1.8ppm)
メチダチオンオクソン 1800ppb(1.8ppm)
という結果も出ています!


実際に、どれくらい検出されているの?
東京都で、どれくらい果実にメチダチオンが残っているか、検査したら・・・
 
 
検体 検出  残留値  許容量
 清美  1  1  0.18ppm  5ppm
 ハッサク  1  1  0.75ppm
 デコポン  2  1  0.24ppm
 レモン  1  1  0.43ppm
                      平成24年東京都の残留農薬検査より
この他に不検出のかんきつ類として、安政柑、カラマンダリン、みかん(3サンプル)がありますが、メチダチオンが44%のかんきつ類にメチダチオンが残っているという結果に!

もし、このハッサクを食べたとしたら?
ハッサク1個 300g 残留値0.75ppm食べられる部分195g体重 50kgが分の1(66g)食べたら?
                               ↓

1日の摂取許容量を超える!
(生きている間、毎日摂取し続けても、健康に影響が出ないと考えられる一日あたりの量)

かんきつ類に農薬がこんなに残留している・・・その現状にびっくりです。毎日これだけ食べることはないのかもしれませんが、正直気になります。
私はこの原稿を作るまで、メチダチオンについては名前ぐらいしか知りませんでした。
消費者である私たちは、知らない情報がたくさんあります。また、インターネットで便利になり、しっかりとした根拠のわからない情報もたくさん出回っています。
自分で知ろうと思い調べてみなければわからない、調べてもわかりづらい情報がたくさんあります。そういった情報をもっとわかりやすくみなさんにお伝えしていけたらなと思います。
(岩田)


2015/1/21
誤りが有りましたので、2点訂正いたしました。
1. メチダチオンに発がん性がある為に、EUやアメリカで登録廃止になっているかのような表現が有りましたが、登録廃止の理由ではありません。しかし、メチダチオンには、動物実験で発がん性が見られる事は確かですので、表現を訂正させていただきました。
2. 
不検出の安政柑、カラマンダリン、みかん(3サンプル)を計算に入れず、8割のかんきつ類に残留しているような記述をいたしましたが、データを再確認したところ、9サンプル中4サンプルからの検出でした。
(外山)

みかんとメチダチオン(農薬)の危険な関係 その2

みかんメチダチオン(農薬)の危険な関係 その2
前回までのポイント 
    みかんに使われている「メチダチオン」は、EUアメリカでは使用禁止。 → 日本では使用可能
  
かんきつ類から「メチダチオン」が検出されている。

みかんには皮があるから、皮をむけば大丈夫?
熊本県で「メチダチオンが果皮には残留しているものの、果肉からは検出されていない」                   という研究がありました。

気になったので、実際にどうなのか調べてみました。
ヨーロッパ食品安全庁の文献よりEFSA journal 20120;8(6);1639
WHO/FAOの調査(1993)で、果肉中のメチダチオン量
    0.02ppm以下〜0.33ppm
◇みかん全体よりも果肉の方が濃度が低くなった。
 イギリスの調査

ジュースとマーマレードにすることで、どれくらい農薬が減少するか?
    →メチダチオンは皮を含む最終製品にまで残った。
              ↓

なるほど、皮があるほうが、メチダチオンが濃いようです。


しかし、気になることも…
メチダチオンは、6月、7月に2回散布されることが多い。
  →半年以上も経ってから、数多く検出されるのはどうして?
かんきつの木に、どういう分布をしているの?
分解産物である「メチダチオンオクソン」の毒性は?

アーモンド
(アメリカ環境保護庁調査)では・・・
メチダチオン                                      1.8ppm残留
メチダチオンオクソン                   0.17ppm残留
という結果もあります。

メチダチオンよりも危険かもしれない、メチダチオンオクソンについては、熊本県の研究では触れられていません。
メチダチオンオクソンは、メチダチオンよりも危険な可能性があるのに?


「大丈夫である」ことを前提として考えるか、「危険かもしれない」という前提で考えるかで見方は違ってくるのかな?と、思いました。 
「皮をむいたらメチダチオンが減ります」これを聞いたら、
「ああ、じゃあ、皮をむけば大丈夫!」と短絡的に思ってしまいます。
 でも、
「メチダチオンが変化した物質が、メチダチオンよりも危険な可能性がある」
 というのを知っていたら、「皮をむいたからって大丈夫なの?」と、疑問に思うはずです。
 そういった見落としがちな情報は、他にもたくさんあると思います。私自身も知らない事だらけです。
 でも、「怖がる」前に、まず「知る」ことから、はじめてみませんか?
(岩田)


 

イチゴによく残る農薬「プロシミドン」:EUは危険性を重視して使用禁止。日本では・・・

イチゴに残る農薬はどうなのか?

■イチゴには皮がなく、表面はデコボコしています。このことから農薬が多く残っているのではないか。
そこで、実際にどれくらいの農薬が残っているか、実験が行われました。(1993年徳島県)
プロシミドンをそれぞれ3日間おきで3回、7日おきで3回散布した後の残留量のグラフです。1993年の時点では、残留許容値は3ppm。これをクリアしているのは、散布間隔7日で3回の14日経過後だけ
↓だから
適正使用基準では散布間隔について特別な規制はないが、プロシミドンでは最高使用回数の3回まで繰り返し散布する場合,少なくとも散布間隔を14日は開けることが必要と考えられる。


じゃあ、プロシミドンの残留許容値はどうなったのか。
日本では、1993年時点で3ppm、現在は10ppm
EUでは使用が禁止され、0.01ppm。EUは日本の1000分の1

※プロシミドンの毒性とは。
イチゴ、野菜などでよく残留が検出されるプロシミドン(殺菌剤)は、ホルモン作用をもっており、環境ホルモン物質に特有な毒性を持っています。

1kgの実験動物に対し、12.5mgのプロシミドンの投与により
≧衞臉器間距離減少  尿道下裂  精巣の萎縮  つ篶雲坐
1kgの実験動物に対し、2.5mのプロシミドンの投与により
〜偉腺の重さの減少  ∪坐磴僚鼎気料加などの影響がみられる。


実際、一般のイチゴを食べるとどれくらい農薬を摂取していることになるの?
東京都の残留農薬検査でイチゴから検出されたプロシミドン0.19ppmについて考えてみましょう。
イチゴ1パックが約300g。(ヘタは軽いのでここでは無視して計算していきます。)
6歳の子が、半パック食べたとしたら?(こどもはイチゴ大好きですね)
150gのイチゴに残っているプロシミドンは0.19ppm=0.19mg/kgプロシミドンは、0.19(mg/kg)×0.15(kg)=0.0285mg
6歳児だと、体重は20kgぐらいですから、0.0285mg÷20kg=0.001425mg/kg体重/日
これはだいたいEUの摂取許容量(ADI)の半分です。日本のADIだと、たったの0.04倍です。イチゴ好きな子なら、1パック全部食べてしまうこともありますよね。すると、EUのADIを超えてしまいます
小さな子がたくさん食べたら?イチゴ狩りに行ったら?EUでは影響を重く見ていますが、日本は非常に軽く見ていると思います。
参考文献
井内晃・谷 博(1993):施設イチゴにおける数種農薬の残留性.徳島農試研報,(29):37〜44
ヨーロッパ食品安全庁(FESA) プロシミドンの毒性


2015/1/22追記
上記の文章内に、ADIが記載されていませんが、日本の食品安全委員会が設定したADIは、0.035 mg/kg体重/日、EUは0.0028 mg/kg体重/日です。日本では、健康に影響のある濃度を10倍以上高く見ています。
また、イチゴ狩りに行ったら?と言うのは、特別な状況なので、ADIと比較するものでは有りませんが、EUのARfD(短時間に食べても問題が無いと考えられる量)である0.012 mg/kg体重 と比較しても、0.19ppmのプロシミドンが残留しているイチゴを150g食べると10%になります。
また、この記事を書いた段階では把握していませんでしたが、大阪府の検査で、0.87ppm(2008年)、0.69ppm(2012年)残留しているケースがあります。また、徳島県立農業試験場の残留試験では、3日おきに3回散布した1日後には、実際に7.5ppmの残留がある事や、間隔を14日に空けても3ppm程度残留している事を考えると、大阪府の検査で見つかったものより、更に高濃度に残留しているものも流通していると思います。1ppmのイチゴなら240g、3ppmのイチゴなら80g、10ppmのイチゴなら24gで、EUのARfDに達します。繰り返しになりますが、ARfDは短時間に食べた場合の許容量です。これでも、安心して食べられますか?
(外山)


キーワード:スプラサイド、EFSA、殺菌剤、内分泌かく乱物質、

なぜみかんは腐りやすいのか?

無農薬みかんはとても腐りやすいんです。なぜかとういうと、防腐剤を使っていないからです。
みかんが腐る原因は、主に「緑カビ」。これはよく見かける緑っぽいカビです。
これを防止するために、一般的には農薬を散布します。

緑カビを主にした効果的農薬防除法として、県などが推奨している農薬は、ベノミルとイミノクタジン酢酸塩の混合散布です。

無散布のみかんは、17〜45%が腐敗でものすごく腐りやすいんです。

両剤散布のみかんは佐賀県で、腐敗防止効果77.8〜100%  
一般的なみかんは、農薬のおかげで腐りにくいんです。 

ベノミルの毒性について(カリフォルニア州環境保護庁より)

ラットには発がんを起こさないが、マウスには肝臓ガンを起こす。(代謝産物のMBC(カルベンダジム)も同様)
代謝産物のMBCには遺伝毒性がある。
生殖に対して           オスの精巣の機能に悪影響。
催奇形性             ラット、ウサギ、マウスに奇形を生じる。
生涯発ガン率           2.8×10-3mg/kg-day)〜4.3×10-3mg/kg-day
食事からの曝露量   最も多く曝露(摂取)している上位5%の人で、1日当り体重1kg当たり、11μg39μg(体重50kgの人なら、1日当たり550μg(0.55mg)1950μg(1.95mg)1才以下の乳児が最もリスクが高い。

ベノミルの歴史 ウィキペディアより
デュポン社が開発
1971               日本で登録
2002               デュポン社が製造を打ち切る
現在                  日本では住友化学で、製造が続く
 
食品安全委員会での再評価は始まっていません。
ウィキペディア英語版によると…デュポン社は、ベノミルが効きにくくなった事と、訴訟費用のために、製造を打ち切ったと書いてあります。
 
ヨーロッパ共同体の評価
ベノミルが分解して生じるMBC(カルベンダジム)の評価が終わるまで、ベノミルについては決定できないとも書いてあります。

意見
ヨーロッパ共同体もアメリカもやめたベノミル。日本政府はいつ、安全評価を始めるのか?

腐らない、腐りにくいみかんには理由がある!!
腐ることが自然なんです。腐敗防止用の農薬を使っていない農家は、何割も(17%〜45)の腐るコストを負担しているのです。
それにしても、メチダチオンで見られたことが、ベノミルでも起きています。両農薬とも、アメリカ、ヨーロッパ共同体で不登録ですが、日本ではメチダチオンは全農が、ベノミルは住友が製造を続けています。(伊澤)



 

一般的なイチゴの生産に、どれだけ農薬が使われているの?

Q1.一般的なイチゴの生産に、どれだけ農薬が使われているのでしょうか。
A1.福岡県:63回 長崎県:65回 栃木県:52回 三重県:41回
※農薬散布1回につき3剤を混合する場合、3回と表示しています。
※愛知県など、イチゴについて回数が決めてない県では、特別栽培の生産者からの要請がありません。
つまり、減農薬の生産者がいないと思われます。


Q2.農薬はイチゴにどれだけ残っているのでしょうか。
A2.イチゴ検体中75%農薬がイチゴ検体に検出されました。
【検体】とは実験して調べる時の材料のことを言い、ここでは、イチゴのことを表します。
検出された農薬数は10。
イチゴ1検体当たり、1.25個の残留農薬が検出。
よく検出される農薬は,、クレソキシメチル (殺菌剤 ・EU認可)とプロシミドン(殺菌剤・EU禁止)です。
EUで禁止のプロシミドンについては、また説明します。
イチゴ農家は専門性が高く、ハウスで毎年イチゴを連続して栽培します。土壌病害が深刻ですので、土を使わない栽培(ヤシガラなど)、土壌消毒する農家が多いです。(伊澤)
ちなみにアメリカの大産地カリフォルニア州のイチゴに使われる農薬は、1.3-ジクロロプロパン(D-D剤土壌消毒薬)メタム-ソディウム臭化メチルなどの土壌消毒剤が多量に使用されています。
            ↓だから
イチゴの無農薬栽培
農薬を減らすことだけでも難しい。

そんな中、
無農薬栽培のイチゴで
緒方さんのいちごは、農薬を全く使用せずに作っています。
有機JAS許容農薬すらも不使用、苗も自家苗で農薬不使用で栽培しています。


また、減農薬で少しお求め安いイチゴを栽培している竹村さんのいちごは、化学合成農薬たった1剤、ながさき南部は、現在化学合成農薬2剤、今後病気、虫の状況に応じて使用する可能性がありますが、10剤までを目標に複数のいちご農家さんと減農薬栽培に取り組んでいます.。




 

メキシコ国内のバナナ農園からのブラックシガトカ病原菌の殺菌剤に対する感受性

ブラックシガトカ病はメキシコでは1980年代に確認され、15年で急速に全土に広がった。この病気により収穫量は50〜100%減少する。バナナブランテーションでは合成殺菌剤を使う。2010年ではメキシコ国内のバナナ農家は殺菌剤に5500万ドル(日本円で55億円)使った。 農薬を多量に使う防除法では1年間に殺菌剤(マンゼブ)を35回、その内14-20回を他のトリアソール ストロビルリン、ベンズイミダゾールなどに切り換える場合もある。【訳者注、マンゼブ アメリカ環境保護庁(EPA)、発ガンの恐れ ベンズイミダゾール(カルベンダジム)】 中間型防除法ではマンゼブ、クロロタロニルを15回まで(訳注、EPA、発ガンの恐れ、クロロタロニル) 農薬を使わないバナナ園と集中的に多量に使うバナナ園からブラックシガトカ病原菌を収集し、6つの殺菌剤に対する耐性を半数致死濃度EC50を用い比較した。 殺菌剤に対する耐性が農薬を集中使用する畑の菌に生じている。しかし、お互いに隣り合っている農薬を使っている畑の病原菌との遺伝子の交換により、耐性が発達している。殺菌剤使用により耐性菌が生じている問題を解決するための緊急な行為が必要である。

          農薬不使用EC50(mg/l)畑からの病原菌 集中使用EC50(mg/l)畑からの病原菌

アゾキシストロビン   13.25                 51.58
カルベンダジム     1.8575                 81.40
プロピコナゾール    1.225                 10.01
ビンクロゾリン     220                  368  
フルジオキソニル    9.862                 54.5
マンゼブ        49.2125                112.25

  【説明】例:アゾキシストロビンの濃度を上げていくと病原菌が半分死ぬ濃度がEC50の値でこの場合、農薬不使用の畑からの病原菌は13.25 mg/lで半数が死ぬのに対して、農薬を集中使用している畑からの病原菌はその4倍位の51.58mg/lまで上げないと死なない。つまり耐性がついているということです。

  弊社で販売しているオーガニックバナナに使われている。Timorex Goldは天然植物性殺菌剤でブラックシガトカ病にも高い効果がある。EUでも認可されています。 【解説】 Timorex Goldを調べてたらブラックシガトカ病がバナナに猛威をふるっている現状。それに対して危険な殺菌剤(マンゼブ・クロロタロニル・カルベンダジムなど)を年間で25-40回も使用している現状には驚きました。マンゼブの集中使用でプランテーション内部の水がその分解産物のエチレンチオウレア(アメリカ科学アカデミー発ガンの恐れ)に高濃度に汚染しているという論文もあります。この論文では殺菌剤の集中使用に対して病原菌も耐性を獲得するといういたちごっこが見られます。バナナ大量消費社会の裏には農薬の大量使用があります。バナナは有機かオーガニックのバナナを。

ネオニコチノイド系農薬の基準値変更について

名古屋生活クラブでは、これまでにイミダクロプリドのホウレン草での残留基準値が引き上げられたとお伝えしています。これまで、ヨーロッパで種子処理が禁止されつつあるのに、日本では野放し状態だという事を問題にしてきましたが、使用方法の追加と残留基準引き上げの審議の評価書を読んでみたところ、別の大きな問題が見えてきましたので、報告します。
 
イミダクロプリドの人体への影響は、まだ良くわかっていない部分も多くありますが、少なくとも有機リン系農薬よりも人体に対する急性毒性が100倍ほど弱い事は確かです。それを、反対の口実を作る為に、非常に危険なものであるかのように言うのは、間違っています。
それでは、安全になったのかと言うと、そうでも無いようです。
使用方法変更の審査の流れとしては、.瓠璽ーが使用方法変更の変更を申請すると共に、その方法での農薬の残留量のデータを提出する。∋栂盈未離如璽燭魎陲鵬召了栂唄霆爐鮴瀋蠅掘△修了栂唄霆爐健康被害を起こしそうか審議する。
影響が出るというデータが無ければ認可すると言うところにも、問題がありますが、今回のテーマはそこではありません。イミダクロプリドの場合、昨年の改正で、様々な作物の残留基準を合計すると、許容量の30〜70%にまで達していると言う点です。毒性が低いから、念のためにたくさん撒いておく。害虫が発生してからでなく、予め土に混ぜておく方が、手間がかからなくても良い。といった感じでしょうか?そんな感じで評価しているうちに、いつの間にか許容量に近づいています。許容量は、影響の確認されている量よりも、100倍少なくしてはありますが、未知の危険性もありますので、注意が必要です。
結局、毒性が強くても弱くても、許容量ぎりぎりまで認可されるので、消費者にとってのリスクは同じかもしれません。

 
また、殺虫剤なので当然ですが、ミツバチ、トンボなどの昆虫に対する影響は、有機リン系農薬より低いわけでは有りません。しかし、環境に対する影響については、新規に農薬を認可する時だけ審査され、使用方法の変更では審査されていません。
 
この会社に入ってから、いろいろな審議書を読んでいますが、農薬以外でもたいてい同じような感じになっています。
 
 
「毒性が低い」=「安全性が高まった」ではなく、
「毒性が低い」=「たくさん使える」という発想なのです。

クロチアニジン(ネオニコチノイド系農薬)の残留基準値改正

ネオニコチノイド系農薬のクロチアニジン(製品名ダントツなど)の適用拡大申請(メーカーが、今まで許可されていなかった使用方法の許可を申請する事)に伴い、残留基準値の改正が審議されています。既に、食品安全委員会による審査は終了しており、2013年10月4日から11月2日まで、パブリックコメントの募集がありました。
EUでは、ミツバチへの影響を考慮して、2013年12月からこの農薬の使用は基本的に禁止になりました。しかし、この改正では、ホウレンソウ3 ppm→40 ppm、カブの葉0.02 ppm→40 ppmなど、大幅に基準値を緩和しようとしている品目があり、全体としても基準は緩和されています。
 
改正案の問題点
・TMDI/ADI比(全ての作物に基準値ぎりぎりの農薬が残留していた場合に、日本人の一般的な食生活で摂取する量と許容量の割合)が上がり、余裕がなくなっています。具体的には、幼少児(1〜6歳)の場合、34%から63%に上がります。審査では、「80%(100%ではぎりぎりすぎるので、多くの物質の審査で80%を判断の目安にしている)を超えていないので、許容範囲内である」という判断です。しかし、許容量は個別の物質に対して実験された結果を元に設定されています。農薬、添加物など多くの物質に対して同様に判断していますので、これらが組み合わされた現代の生活では、リスクは高まっている可能性があります。

・TMDIの40%をホウレンソウが占めています。様々な食材に満遍なく振り分けられている場合、食べ方に偏りがあったとしても、極端にリスクが高まる事はありません。しかし、TMDIの内、40%もホウレンソウ由来になるという事は、ホウレンソウをたくさん食べる人のリスクが高まるという事です。平均的な日本人の4倍程度のホウレンソウを食べる人は、それだけで許容量に達します。
 
いろんな野菜を食べるAさんの場合 特定の野菜しか食べないBさんの場合
野菜A40 ppm 100 g 4 mg 野菜A40 ppm 300 g 12 mg
野菜B1 ppm 100 g 0.1 mg 野菜B1 ppm 0 g 0.0 mg
野菜C0.1 ppm 100 g 0.01 mg 野菜C0.1 ppm 0 g 0.00 mg
合計4.11 mg摂取 合計12 mg摂取(Aさんの約3倍)
全てが10 ppmなら合計3 mg 全てが10 ppmなら合計3 mgAさんと同じ)
 
特定のものを多く食べる人は、知らず知らずの内にリスクが高まっている可能性があります。また、いろんな野菜を食べる場合でも、別の農薬は、野菜BやCに偏っているかもしれません。それでも問題が無いと言えるでしょうか?

 人体への影響以外でも
EUでは、まだ一部ではありますが、ネオニコチノイド系農薬が原則使用禁止になっている中、日本ではこの様な改正がされています。はじめにも書きましたが、残留基準値の改正は、「メーカーからの適用拡大申請」に伴って行われるものです。残留基準値が引き上げられ、今まで認められていなかった使い方が認可されると言う事は、農薬の使用量自体が増加すると言う事に直結します。クロチアニジンだけでなく、2012年にはイミダクロプリドの残留基準値も引き上げられたばかりです。
まだ、蜂群崩壊症候群の原因が、完全にネオニコチノイド系農薬によるものだと断定は出来ません。しかし、すぐには死なないような低濃度であっても、みつばち等の昆虫に影響がある事は、いくつもの論文で報告されています。そんな中、使用量の拡大を許容し続けている日本と、関与が否定しきれないから一応禁止にするEUには、これほどの対応の違いがあります。

この残留基準値なら本当に人体には影響がないのかもしれません。蜂群崩壊症候群の原因が農薬以外にも有るかもしれません。これでいいのでしょうか?
 


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