食品の効果について知ろう

脳の健康に有益な食事がアルツハイマー病を減らす

先日人口甘味料が脳卒中や認知症を増加させるという情報を掲載しました。

これまでは、アルツハイマー型認知症は原因がわからないとされてきましたが

健康的な食事習慣によってアルツハイマー型認知症の発生率が減るという論文です。

 

特別なサプリを飲んだり、はやりの「体にいい」という食品をとることにお金をかけるよりも

日常的に続けていける、特別ではないけれど野菜や果物たっぷりの豊かな食事が

何十年後の健康ももたらしてくれるのなら、日々の食事の内容を見直そう!という気になりますよね。

 

以下の論文でマインド食とは

全粒穀物や野菜、果物、ナッツをたくさん食べ、魚や鶏肉、豆類を適度にとって

ファストフード、バター、マーガリンは極力摂らない、お酒はほどほどに

という内容でした。

拍子抜けするほど、そんなに難しいことではないですよね。

ただ、子供さんはとくに、成長するにつれて野菜が減り、ファストフードやお菓子などが

増えてしまうということがあるかもしれません。

思春期の野菜や果物の摂取量が乳がんのリスクを減らすという論文もあります。

http://1.nagoyaseikatsuclub.com/?eid=201

小さいころから野菜果物たっぷりの食習慣に親しんでいけるといいですね。

 

MIND diet associated with reduced incidence of Alzheimer’s disease

マインド食(脳の健康に有益な食事)がアルツハイマー病を減らす

Martha Clare Morris, S. D. ラッシュ大学

 

背景:以前の研究でマインド食(地中海式食と血圧低下食(DASH)の混合型)に一致が高いほど認知能力の低下が緩やかになることが示された。

この研究では、これらの3つの食事(マインド食、地中海式食、DASH食)とアルツハイマー病の発生を調べた。

 

方法:58才から98才までの923人の参加者の食事とアルツハイマー病の関連を調べた。平均4.5年追跡した。

 

結果:マインド食への一致度に関して3分割した。一番一致度が低いグループに対して

 

マインド食への一致度

 

低い

中間

高い

アルツハイマー病のリスク

1とすると

0.6535%減少)

0.4753%減少)

と減少した。

一方、DASH食(血圧低下食)では、同じく高いグループのみ0.6139%減少)、地中海式食では高いグループのみ0.4654%減少)になった。

 

(訳・解説:伊沢)

頭痛薬の乱用に注意

 

頭痛薬を乱用すると難聴のリスクが高まります。

頭痛は侮らず、病院で原因を探してみるのがいいかもしれません。

 

 

Nurses’ Health Study links over-the-counter medication for pain relief with hearing loss.

薬局での頭痛薬が難聴につながる

 

NSAIDs(非ステロイド系抗炎症薬・・・アスピリン、サリチル酸、イブプロフェン、ポルタレン、インドメタシン、ナプロキセンなど)とアセトアミノフェン(ノーシンなど)

NHS参加者55000人を追跡し、イブプロフェンなどとNSAIDs薬やアセトアミノフェンをよく6年以上使っている人は、難聴のリスクが9%から10%上がる。

人口甘味料が脳卒中、痴呆を増加させる

ジュースやお菓子のラベルをよく見てみてくださいね。

人口甘味料のリスク、高いです。

 

Sugar-and artificially sweetened beverages and the risks of incident stroke and dementia.

砂糖か人口甘味料の飲料と脳卒中、痴呆のリスク

 

Matthew. P. Pase ボストン大学

 

フラミンガム ハート スタディー オフスプリング 

参加者2888人 45才以上を追跡し脳卒中を、60才以上1484人を痴呆の発生率を調べた。

97件の脳卒中と81件の痴呆が観察された。

 

結果

人口甘味料の摂取が虚血性脳卒中、全ての痴呆、アルツハイマー性痴呆を増加させていた。

累積で1週間に0の人に対して1日に1本以上(週に6本以上)の人は虚血性脳卒中が2.96倍、アルツハイマー性痴呆は2.89倍だった。

砂糖で甘くした飲料は関係がなかった。

腸内細菌についての最新情報(2017)

 

 

「腸内細菌叢を豊かにすることが健康につながる」ということは

メディアでも取り上げられて多くの人が耳にしていることだと思いますが

もう少し進んで

「腸内細菌叢が変化するとガンを促進する」

「腸内細菌を減らすものは何か」

「腸内細菌叢を豊かにするものは何か」

ということも理解できると、より生活に役立つのではないでしょうか?

 

Nurses’ Health Study (ハーバード大学の疫学研究)とジョージア州立大学の研究からご紹介します。

 

.抗生物質を使用すると腸内細菌叢(そう)が変化し大腸がんになる可能性がある

prolonged autibiotic use tied to precancerous growth

長期の(2週間)抗生物質使用が前ガン病変(ポリープ)につながる

 

抗生物質使用による腸内細菌そうの変化がポリープにつながり、大腸ガンになる可能性がある。

この研究はナースズヘルスステディー参加者16600人の60才以上女性を対象にしたものです。

20代か30代の時に2ヶ月間抗生物質を使用した女性は36%ポリープが多かった。

 

.食物繊維などをよく摂り腸内細菌叢が豊かだと、ガンに関与する菌のリスクを低くする

study tightens connection between intestinal micro organisms, diet, and colorectal cancer.

腸内細菌と食事、大腸がんの関係をよりはっきりさせる研究

 

腸内細菌の1種、Fusobacterium nucleatum(フソバクテリウム・ヌクレアタム口腔バクテリアでもあり、歯周病の原因菌)が大腸ガンに関与していると考えられている。

137000人を10年以上追跡して、1000件以上の大腸ガンと食事の関係を調べた。

全粒穀物と食物繊維に富む「かしこい」食事をしている人達は、この菌を持っている場合でも、大腸ガンのリスクは、この菌を持っていない人達と同じく低かった。

「この研究は1種類の菌についてのものですが、腸内細菌は食事に反応して、ある種の大腸ガンのリスクを上げたり下げたりする」

 

.腸内細菌叢が変化することでガンが発生し、ガンの成長を促す

common food additive promotes colon cancer in mice.

ありふれた食品添加物がねずみの実験では大腸ガンを促進する

 

この研究はジョージア州立大学の研究者によるもので、同じ研究者の以前の研究で、食品添加物の乳化剤の摂取が腸内に低い炎症をもたらす事を示しました。今回の研究で、食事中の乳化剤がガンの成長を悪化させる事を示しました。

今回の研究で乳化剤のポリソルベート80とカルボキシメチルセルロースを人が実際に摂取している濃度でねずみに投与したものです。

ねずみの腸内細菌の種類が投与によって劇的に変化した。その変化が炎症を生じ、ガンの発生と成長に好環境を作り出した。

乳化剤の摂取→バクテリアの種類が変わる→ベン毛とリポ多糖を持っているバクテリアが増える→免疫系による炎症反応を増加させる

 

思春期の野菜や果物の摂取量が、乳がんのリスクを減らす

野菜や果物を摂取することが大切だということは、誰もが知っていることですが

今回ご紹介する論文は「思春期」「野菜や果物をたくさん食べる」ことが「乳がんリスクを減らす」

ということを疫学研究で示したものです。

 

乳がんには2種類のタイプがあり、女性ホルモンの由来によるものとそうでないものに分けられます。

この論文によると女性ホルモン由来でない乳がんに対して思春期の果物摂取量と関係性がありました。

 

思春期の果物摂取量ごとの乳がんリスク減少率
果物摂取量 グループ1 グループ2

グループ3

グループ4 グループ5 この結果が偶然起こる確率
乳がんリスクの発生率 1 0.82 0.76 0.82

0.75

1%

(5%以内なら有意=偶然によるものではないと判断される)

(果物摂取量が一番低いグループ1の発生率が1としてそれに対する発生率)

果物摂取量が多いグループは低いグループよりリスクが低下(0.75倍)=つまり25%減少していました。

 

これまで、思春期や成年早期(20歳過ぎころ?)の食事内容と乳がんの関係性は

研究がなくわかっていませんでした。

乳房は成長期に特に発達します。その時期(思春期〜成人早期)は放射線と同じように

発がん性物質にも敏感です。将来の乳がんリスクを下げるためには、その時期に繊維、ビタミンや

ほかの有効成分(ポリフェノールなど)を多く含む野菜や果物を摂取することの必要性を

この研究ははっきり示しました。

 

論文:Fruit and vegetable consumption in adolescence and early adulthood and risk of breast cancer Walter C Willett ハーバード大学 BMJ 2016

 

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