ウイルスについて知ろう

新型コロナウイルスの感染拡大防止にはマスクが重要

新型コロナウイルスの感染が拡大防止には、マスクが効果的だという論文をテキサスA&M大学の研究者が発表しました。

 

Identifying airborne transmission as the dominant route for the spread of COVID-19

PNAS first published June 11, 2020

 

要約

  • 武漢、ニューヨーク、イタリアで行われた政策と感染者数の推移を調べた
  • ロックダウン、ソーシャルディスタンス、ステイホームといった対策では、1か月以上経っても感染拡大は止まらなかった
  • マスクの着用を義務化したことで、新規感染者数が減少。約1か月でイタリアで78000人、ニューヨークで66000人の感染が免れたと推測される

 

 

図3 新型コロナウイルスの感染経路

 

 

図2 政策と感染者数の変化

 

 

図3 新規感染者数

(結果)

ロックダウン、ステイホームといった対策を取った後も、感染者は増え続けた(図2)。

1日あたりの増加数で見ても、ステイホームの対策だけでは、ニューヨークで1日あたり5000人の新規感染者が出ていたのが、ほとんど減らなかった。

しかし、マスクの着用を義務付けたところ、感染者の増加が鈍化し、1日あたり平均106人ずつ新規感染者が減り、2020年5月9日には約1000人にまで減少した(図3)。

アメリカの他の地域は、ニューヨークのようにマスクを義務化しなかったので、新規感染者が1日あたり20000人ずつ出る状態が2020年5月9日(この論文の集計期間の最後)まで続いた。

 

(解説)

新型コロナウイルスは、感染者の体内で増えたものが、咳、くしゃみ、呼吸に含まれるつばと一緒に放出されます。これが、他の人の体内に入る事が、感染の第一歩です。まずは、感染していない人がウイルスを取り込む数を少なくする事が肝心です。

 

ウイルスの状態は大きく分けて2種類に分けられる

  1. 直径5マイクロメートル(0.005 mm)以上の大きな粒(つば)に入っているウイルスは、数メートル飛ぶ間に落下します。ソーシャルディスタンスを、1mとか2mとか10mとか言いますが、この大きな粒に入っているウイルスを吸い込まないようにするための距離を取りましょうという事です。また、このようにすぐに落下したウイルスが着いたものを触ったり、食品と一緒に食べることを防ぐために、食事中にしゃべらない、手洗い、アルコール消毒といった対策を取ります。
  2. 直径5マイクロメートル(0.005 mm)以下の小さな粒(つば)に入っているウイルスは、なかなか落下しないで、空気中を漂います。このような粒が室内に充満しないように、換気を行います。

マスクをしていれば、5マイクロメートルの大きさの粒を全く通さないわけではありませんが、ある程度は減らす事ができるので、大きな粒、小さな粒の両方に効果が期待できます。

一方、数メートル離れるといった対策だけでは、小さな粒を避けることはできません。今回の論文の結果を見ると、小さな粒に含まれるウイルスが感染拡大にかなり影響していそうです。

 

マスクの効果について、疑問を持っている人もいますが、実際にこのような効果が見られているという事は重要なことです。自分がかからないという効果は、限定的かもしれませんが、少なくとも感染を拡大させない効果はあると考えてください。

 

2020/6/17 外山



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