共生細菌について知ろう

ストレスの多い生活|自己免疫病を増加させる原因の一つ

キーワード

ストレス 腸内細菌 自己免疫病

 

自己免疫病の原因の一つが、ストレスの多い生活による腸内細菌のバランスの崩れからくるとは。

ストレスはどれだけ私たちの体に悪い影響を与えているか。

 

Social-stress-responsive microbiota incluces stimulation of self-reactive effector T helper cells.

 ストレスによって起こる腸内細菌の変化が自分に反応する(自己免疫)エフェクタT細胞を刺激する。

Bar llan 大学 イスラエル
m Systems.2019 volume4. lssue4


要旨

 

ストレスの多い生活は、メカニズムはわかりませんが、自己免疫病(免疫細胞が自分を攻撃する病)の原因の一つです。ネズミの実験で慢性的なストレスがネズミの腸内細菌を、より病原性の高い種類に変えることを示した。
ストレスによって変わった腸内細菌は、腸間膜リンパ節(腸内の免疫細胞が集まっているリンパ節)中のエフェクターT細胞を増加させ(免疫力が増加している)ており、その中には、ミエリン(神経細胞中のタンパク)を攻撃してしまう、エフェクターT細胞も存在する。
(訳注.例えば自己免疫病の多発性硬化症では、自分の免疫細胞が神経細胞のミエリンを攻撃してしまって起こる病気です。)
バクテリア同士が情報を共有するクオラムセンサーCは、同時にノルアドレナリンにも反応します。(ストレスによって上昇する交感神経が出す神経伝達物質であり、副腎から出るストレスホルモンでもある)。そのクオラムセンサーを阻害すると、上記のようなエフェクターT細胞の増加が減少し、腸間膜リンパ節中の時に病原性をもつアシネトバクター菌なども減少する。

 

解説

 

クオラムセンシング
一部の細菌が周囲の細菌と小分子をやりとりしながら菌の密度を感知し、それによって増殖などを調節しています。その小分子の一つに交感神経から出されるノルアドレナリンがあり、つまり、

ストレス

交感神経興奮

ノルアドレナリン放出

クオラムセンシング
細菌の受容体

ストレスに反応する病原性のある細菌の増殖
(ニキビの原因菌 プロピオバクテリウム、アクネ)

免疫細胞の増殖、分化

エフェクターT細胞

その一部が自己を攻撃

自己免疫病の増加
(リューマチ、多発性硬化症など)
 

伊澤



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