共生細菌について知ろう

腸内細菌についての最新情報(2018)

腸内細菌が肥満や糖尿病、脳卒中に関係していることが明らかになりつつあります。

その腸内細菌を増やすにはやはり食物繊維を多く摂ること。

意識して食物繊維を摂って、生活習慣病を予防したいものです。

 

Dietary Fiber-induced improvement in glucose metabolism is associated with increased abundance of Prevotella

 

食物繊維を摂ることでブドウ糖代謝が改善されることは、腸内細菌プレボテラ(Prevotella)が増えることによって起きる

 

Petia Kovatcheva-Datchary Gothenburg大学.スウェーデン
Cell Metabolism .22.971-982 December 1.2015

 

始めに
腸内細菌が肥満、2型糖尿病、脳卒中に関係している証拠が増えています。ヒトの場合、腸内細菌は食事によって大きく変わります。脂肪とたんぱく質を多く摂るとバクテロイデスの仲間が増え、食物繊維を多く摂るとプレボテラ(Prevotella)が増えます。
私たちは、以前の研究で大麦ベースの夜の食事(デンプンではない多糖類と難消化性デンプンを多く含んでいる)が、正常なBMI値の健康な人の耐糖能(血糖値を下げる能力)を改善することを示した。しかし、食事に対する反応には個人差が大きく、食事によって改善される人はその人が持っている腸内細菌の種類によっている。

 

今回の研究では、大麦中心のパンを3日間食べた後にブドウ糖代謝が改善した人たちとしなかった人たちの腸内細菌を比較した。

 

結果
ブドウ糖代謝が改善した人たちは、そうでない人たちに比べてプレボテラ/バクテロイデスの割合が高かった。その中でもPrevotella copri株が多く、複雑な多糖類を分解する能力が高まっていた。
次に、ブドウ糖代謝が良くなった人たちの腸内細菌を、腸内細菌を無くしたマウスに移殖したところ、マウスのブドウ糖代謝が改善し、プレボテラが増加し、肝臓中のグリコーゲン量が増加した。

 

解説
デンプンを食べると血液中のブドウ糖濃度(血糖値)が上昇し、ホルモンのインスリンが分泌され、筋肉や肝臓など全身の細胞に取り込まれ、エネルギー源となったり、肝臓ではグリコーゲン(ブドウ糖から作られる)として貯められ血糖値は下がります。この能力のことを耐糖能といい、血糖値が上がりすぎないよう、またインスリンが出過ぎないようコントロールされています。が、高血糖が続きすぎると、このコントロールはうまくいかなくなり、高インスリン血症、糖尿病へつながっていきます。今までは、食物繊維の役割は血糖を急激に上昇させないためと考えられていました(グリセミックインデックス)。しかし、食物繊維を多く摂り続けることで、腸内細菌の内のプレボテラ・コプリ株が増えることが重要なことが示唆されました。
他の論文では、インスリン濃度が上がることそのものが、発ガンを増加させる可能性も示されており、糖尿病のみならず、発ガンにも食物繊維が効果がある可能性が高くなってきています。
 



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