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ニュースより:IARCはキノリンやスチレン、スチレンオキシドについて発癌評価

各務原カンファレンス 渡部和男氏配信

http://www.maroon.dti.ne.jp/bandaikw/

 

国際癌研究機関 IARCは今年3月にキノリン、スチレン、スチレン−7,8−オキシドに関する発癌アセスメントをし、IARCモノグラフとして刊行することになったと、Lancet に概要を報告しました。

 

キノリンはタバコの煙や石油などに含まれ、コールタールやクレオソート汚染された場所の地下水に含まれていることが知られています。また、医薬品や色素の生産のために大量に生産される化学物質です。マウスに飲料水に混ぜて投与すると、肝臓の組織球肉腫や様々な組織の血管腫や血管肉腫を生じ、その他、雄で肝細胞癌を生じた。別な投与経路でも癌の発生が認められる。ラットでも発癌が確認される。しかし、人間では不明である。動物実験で十分な証拠があることから、IARCはキノリンを人間で発癌物質である可能性があるとして、2Bに分類しました。

スチレンはタバコの煙や大気汚染物質中に存在する。ポリスチレン樹脂製造のために大量に生産される。スチレンやその代謝物スチレン−7,8−オキシドは強化プラスチックやゴム産業の職場に見られる。スチレン−7,8−オキシドはエポキシ樹脂生産に用いられる。
スチレンは人間でリンパ造血系の癌を生じ、白血病やリンパ腫の発生に関連する。ラットとマウスでも癌を発生させる。
これらのことからIARCはスチレンを人間で発癌物質である可能性が強いとして、2Aに分類しました。

スチレン−7,8−オキシドは人間で証拠が不十分だが、動物実験では十分な証拠があるとして、スチレンと同様に2Aに分類しました。

 

最後に私見。発泡スチロールはポリスチレン樹脂です。このような物質は時間とともに一部は分解してモノマーに、すなわちスチレンになるでしょう。食品との接触を危惧して減らしてあるいはなくしている名古屋生活クラブに敬意を払います。皆さんもなるべく食品と発泡スチロールとが触れることを避ける、あるいは触れる時間を少なくしましょう。

 

 

IARCはキノリンやスチレン、スチレンオキシドについて発癌評価

https://www.thelancet.com/journals/lanonc/article/PIIS1470-2045(18)30316-4/fulltext



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