農薬について知ろう

ヨーロッパ、アメリカ、オーストラリアでは使用禁止の殺菌剤 ベノミル

みかんはとても腐りやすい食べ物です。みかんが貯蔵中に腐る主な原因はカビです。そこで慣行栽培では(一般的な農薬、化学肥料を使う栽培)収穫直前に殺菌剤(防カビ剤)を散布します。だから慣行栽培のみかんは、あまりカビません。しかし、使われている殺菌剤に問題があります。

 

ベノミルとその毒性

ベノミル(商品名:ベンレート)という殺菌剤は、日本においては柑橘の他にもトマトやきゅうりなど、様々な作物に幅広く使われています。柑橘においては貯蔵中や輸送中に腐らないようにするために、収穫前日まで使用できます。

 

EPA(アメリカ環境保護庁)は、ヒトに対して発がん性がある農薬として挙げており、環境ホルモンの疑いがあります。
特にお母さんのお腹の中にいる子供が曝露した場合には、生まれたときに先天性異常が見られるなど、催奇形性の報告が数多くあります。

 

ベノミルの代謝物:カルベンダジムの問題
ベノミルはカルベンダジム(MBC)という物質を不純物として含むだけでなく、水分に出会うと容易にカルベンダジムに変化します。カルベンダジムは、1999年に失効した殺菌剤で、遺伝毒性があり、環境ホルモンの疑いがあります。また、土壌中に3カ月〜2年以上も残留する場合があります。
★ベノミルと同様に使われている農薬の中に、チオファネートメチルがあります。これの代謝物もカルベンダジム(MBC)になります。この殺菌剤も、みかんでは収穫7日前、みかん以外の柑橘には収穫前日まで使用が可能です。

 

 

EU、アメリカ、オーストラリアは危険だと判断

オーストラリアでは、政府がベノミル、チオファネートメチルとその代謝物カルベンダジムの毒性について独自の基準をもって検証し、現行の基準でのベノミル使用は支持できないとはっきりと言っています。そしてベノミル、チオファネートメチルは2004年には失効、もしくは自発的に登録を抹消しています。EU、アメリカでも使用禁止です。 また、ベノミルの毒性について検証している論文を検索しても、見つかるのは海外の論文ばかりです。

 

国外ではベノミルの使用による胎児の先天性異常や、薬害などによる訴訟が相次ぎ、デュポン社は2001年に販売を中止し登録を取り下げました。しかし、日本では住友化学が商標を譲り受け、今も国内で製造販売を続けています。

この事実について、みなさんはどう思われますか? 

 

日本ではベノミルのような先天性異常が報告されている農薬が、貯蔵、輸送中に腐敗をださないために使われています。

農薬を使う人や食べる人よりも、経済や流通を優先していることが伺えます。

 

一方で、化学合成農薬を使わない生産者さんは、みかんが腐るコストを負担しているのです。

腐るコストを負担してでも、安心して食べられるみかんを栽培してる生産者さんのみかんを食べてください!(つづく)

 



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