農薬について知ろう

グリフォサート、ダイアジノン、マラチオン、パラチオン、テトラクロルビンフォスの発ガン性をIARCが認定しました

グリフォサート(商品名 ラウンドアップなど)、ダイアジノン、マラチオン、パラチオン、テトラクロルビンフォスの発ガン性をIARC(国際ガン研究機関)が認定しました。
Lancet. March 20,2015
 
商品名 種類など 発ガン性 分類
ヒト 動物
テトラクロルビンフォス
有機リン系殺虫剤、
EU禁止、
アメリカ動物用のみ
不充分 充分 2B
パラチオン
有機リン系殺虫剤、
EU、アメリカ、日本禁止
不充分 充分 2A
マラチオン
遺伝毒性、酸化ストレス、
炎症、ホルモンかく乱
マラソン
有機リン系殺虫剤、
現在多量に使われている。
限定的
ノンホジキンリンパ腫
前立腺ガン
充分 2A
ダイアジノン
遺伝毒性、酸化ストレス
エキソジノン、
ショットガン
有機リン系殺虫剤、
アメリカとEUでは使用が制限
限定的
ノンホジキンリンパ腫
白血病
肺ガン
限定的 2A
グリフォサート
遺伝毒性、酸化ストレス
ラウンドアップ
750種類以上
除草剤、
世界中で最も多く使用されている
空気、水、食品から検出
限定的
ノンホジキンリンパ腫
充分 2A

解説
IARCの今回の発ガン性認定で重要な点は、グリフォサート(商品名:ラウンドアップなど)です。アメリカのアグロビジネスの巨大資本モンサント社が製造、遺伝子組換え作物の拡大に伴い、世界中の使用量が増加しました。アメリカ環境保護庁(EPA)によると、
 
アメリカ2007年 農地 アメリカ2007年 家庭 アメリカ2007年 産業 政府
8200084000トン 23003600トン 59006800トン

日本では、2004年に8782トン余りの原体製剤が輸入されている(農薬毒性の事典)。遺伝子組換え農作物の輸入急増により、日本政府はグリフォサートの残留許容量を、トウモロコシ0.1ppm1.0ppmに、大豆が6.0ppm20ppmに緩和されています。(基準値が高い食品としては、小麦5ppm、大麦20ppm、綿実10ppm、ナタネ10ppmなどになっています)
実際に残留量を調べた報告では、大豆にグリフォサート3.3ppm。グリホサートの分解物AMPA(アミノメチルフォスフォニック酸)、5.7ppmFood Chemistry 153(2014)207-215)
 
この報告では、有機大豆11点、慣行大豆10点、遺伝子組換え大豆10点、計31点中のグリフォサート+AMPA(分解物)を調べた所、遺伝子組換え大豆のみ、10点のみから残留を検出しました。
現在、使われている農薬として他に気になるのがマラチオンとダイアジノンです。
マラチオンは輸入小麦のポストハーベスト農薬としてよく使われます。
小麦への残留基準値は8ppm
ダイアジノンは使用量が多く、日本国内では2004年に6014.9トンが生産されています。(農薬毒性の事典)

大豆試料中のグリフォサートの残留物 およびAMPA
図1. 大豆試料中のグリフォサートの残留物およびAMPA (n = 31).

 
 
 


名古屋生活クラブ

  〒452-0802 名古屋市西区比良2-120 フリーダイアル:0120-72-0251
TEL:052-501-0251 FAX:052-503-0967 e-mail: nsc@athena.ocn.ne.jp >>会社概要はコチラ