食品のリスクについて知ろう

アクリルアミド 海外の状況

穀物(じゃがいもを含む)を加熱するといろいろな不純物が生じる。その中に、アクリルアミド発がん性2A(IARC国際ガン研究機関)1994. フラン発がん性2B(IARC国際ガン研究機関)1995.などがある。
ヨーロッパ共同体は、2011年に食品中のアクリルアミド量の指針値ともいうべき、インディケーティブ値を公表し、2013年にはその値をさらに下げた。この値は安全な閾(いき)値ではないが、この値を越しているメーカーに低減に向けての研究の必要性を示す値になっている。ヨーロッパ共同体はアクリルアミド量の市場調査の結果に基づいて、各メーカーが実行できる数値に設定した。アメリカ国内ではFDA(食品医薬品局)がアクションプランの制定に動いたが、現在は止まっている。しかし、2005年カリフォルニア州法務長官がアクリルアミドを含む製品に警告表示をしなかった4つの食品会社を提訴した。(カリフォルニア州はガン、奇型、生殖毒性を起す物質を含む製品に警告表示をさせるプロポジション65という法律がある。)提訴は2008年に解決した。それは製品中のアクリルアミド量を275ppb以下にすることと、300万ドルの罰金を支払うことだった。この275ppbという数値で安全かどうかの証拠はないが、長い交渉でメーカーと州が達成可能だとして合意した数値です。

解説
プロポジション65について 1986年カリフォルニア州民の投票で制立。ガン、奇型、生殖毒性をおこす物質を指定することを州に義務化。1年に少なくとも1回ずつ改訂され、現在800種以上の物質が指定されている。メーカーなど産業界に表示を義務づけている。2014年の新しい指定でアトラジシ、プロパジン、シマジンの3除草剤が発生毒性、生殖毒性で指定。エチレングリコールも発生毒性で指定されています。論文中に出てきた提訴はマクドナルド、バーガーキング、ケンタッキーフライドチキン、フリトレイ、ケトルフード、ランス、P&G、ハインツの各社のポテトチップやフレンチフライが高濃度のアクリルアミドを含んでいるというものでした。ケンタッキー、マクドナルド、ウェンディー、バーガーキングは警告表示をすることと、罰金を支払うことに合意した。P&Gはプリングルスポテトチップ中のアクリルアミド量を50%削減(それにより警告表示は不要となった)に合意した。
(2014/12/15 執筆)


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