食品の効果について知ろう

解毒について   〜今はやりの解毒(デトックス)について〜

論文で紹介します


解毒は肝臓で行なわれ、2つの段階に分けて考えられています。
 
フェース1: 毒物を酸化したり、水酸基を付けたりする反応で、数多くのチトクロームという酵素がこの反応を行いますが、この反応によって、初めて発ガン性などの毒性を示す物質も数多くあります。

フェース2:

グルタチオン、硫酸、グルクロン酸などを毒物に付加して水に溶けやすく尿として毒物を排出していく反応です。この反応が増強されると、解毒が進みます。

ブロッコリーなどのアブラナ科植物に多く含まれているイソチオシアネート類(スルフ ォラファンなど)はフェース2の反応を増強し、毒物を体内から積極的に排出していき ます。そもそもこのイソチオシアネート類は草食動物に対する植物の防御物質としての 役割を持っている様で、ある意味では「毒物」です。イソチアネート類が体内に入ると グルタチオンと反応し、尿中に排出されていきます。この解毒作用を利用し、ピーナッツなどのカビ毒、アフラトキシンによる肝臓ガンが多い中国でブロッコリースプラウトを住民に摂取してもらいアフラトキシンの排出促進を見た実験があります。
結果は個人差が大きく、ブロッコリースプラウト摂取によるアフラトキシンとDNAの反応物(アフラトキシンによる発ガン性を示している)の減少は統計的に有意なレベルでは見られませんでしたが、スルフォラファンの尿中代謝が多い人ほどアフラトキシンとDNAの反応物が減少していました。このことはスルフォラファンの代謝に個人差があり代謝が多い人ほどアフラトキシン(毒物)の代謝が進んでいることを示唆しています。つまりスルフォラファンによる解毒が促進される人とそんなに進まない人がいるみたいです。
(Cancer Epidemiol Biomarkers Prev 2005;14(11) November 2005)

一方、イソチオシアネート類(スルフォラファンを含む)の中には発ガン性を示す物質もあります。アリルイソチオシアネートはわさび、からしの辛味成分として人工合成されて添加されています。そのアリルイソシアネートを始めとしていくつかのイソチオシアネートには発ガン性の疑いがもたれています。
アリルイソチオシアネートの発ガン性(Natl Toxicol Program Tech Rep Ser 1982 Oct;234:1-142)
その他(Toxcol Pathol, 2003 Jul-Aug;31(4):388-96)

このことに関して、これらの実験での量がヒトが実際に摂取している量の100倍〜1000倍であり、量が少なければ発がん性よりも抗がん性の効果を示すという論文があります。    
(J Nutr 134: 2004-2010,2004)

これらの事実から分かることはイソチオシアネート類の解毒効果、がん予防効果には「最適な濃度があり、濃度が高すぎると発がんの方へ向かってしまう」という事です。
インドール−3−カービノールというイソチオシアネート類の分解物はガン予防効果を示しますが、同時に発ガンにつながる反応も起こします。しかしアメリカ国内の薬局では処方なしに売られてる現状に研究者から警告が出されています。 (carcinogenesis, 23 265-272)

この様に、食品から摂取する時はそんなに注意しなくてもすむような副作用がサプリメントとして食品の100倍−1000倍も摂取すると、思わぬ毒性が生じてしまいます。「すべての物質には、最適濃度がある。」ということを憶えて下さい。
ブロッコリーなどアブラナ科植物から、イソチオシアネート(スルフォラファンを含む)類を効率よく摂取するためには、生よりも充分に加熱するよりも「軽く加熱」して摂取すると効率的です。しかし個人差があるので野菜、果物をまんべんなく摂取する方が無難です。 化学物質過敏症の患者の中にはグルタチオンを処方されている人もいると聞いています。この様な人たちにはアブラナ科由来のイソチオシアネート類が有効な人もいることでしょう。


名古屋生活クラブ

  〒452-0802 名古屋市西区比良2-120 フリーダイアル:0120-72-0251
TEL:052-501-0251 FAX:052-503-0967 e-mail: nsc@athena.ocn.ne.jp >>会社概要はコチラ