トランス脂肪酸について知ろう

トランス脂肪酸の摂取は、安全とは言えない

2013年11月7日に、アメリカのFDA(食品医薬品局)が、食品に含まれるトランス脂肪酸は、安全とはみなせなくなったという見解を発表いたしました。CDC(アメリカ疾病予防管理センター)の試算によると、食品からのトランス脂肪酸の摂取を減少させる事によって、心疾患による死者が年間7,000人、2万人以上の心臓発作を減らす事ができるとの事です。
この後、パブリックコメントを受け付けた後、最終結論を出す事になります。
http://www.fda.gov/ForConsumers/ConsumerUpdates/ucm372915.htm
 
CNNの報道によると、FDAのハンバーグ局長は今回の措置について、「トランス脂肪酸の潜在的危険からより多くの米国人を守るための重要な1歩」と位置付ける。FDA当局者も「健康への影響を考えると、できるだけ迅速に対応したい」と表明している事から、トランス脂肪酸を含む食品の大部分が禁止される可能性が高いと思われます。
 
トランス脂肪酸とは
トランス脂肪酸は、マーガリン、ショートニング、チョコレート、揚げ物用の油などに多く含まれています。多くの植物性油脂は、不飽和脂肪酸の割合が多く、常温では液体ですが、動物性油脂は、飽和脂肪酸の割合が多く、常温で固まります(だから、バターは硬い)。そこで、紅花油、コーン油などの植物性油脂に、水素を反応させて(理科の教科書的には、2重結合の部分に水素が結合し、単結合になる)飽和脂肪酸の割合を高める事によって、バターのような状態にします。マーガリンは、この様にして作ります。



 2006年に発表された論文では、アメリカで年間120万人が心筋梗塞で死亡しており、トランス脂肪酸を他のものに切り替える事によって、72,000〜264,000人の命が救われると試算されています。アメリカでは、2006年からトランス脂肪酸の表示義務ができたので、現在は2005年と比較して、73%以上摂取量が減っているようです(CNNの記事より)。現在の摂取量でも、不安が残るという事で、今回の発表となりました。アメリカでは、摂取量が減ったから、禁止しても業界から反発を受けにくくなったのかもしれませんが、以前からリスクがあると言われてきたものであり、できる限り減らすべきものです。
一方、日本では、2012年の食品表示一元化の検討委員会でも議論されるなど、以前から検討はされているのですが、未だに表示義務さえありません。
 


名古屋生活クラブ

  〒452-0802 名古屋市西区比良2-120 フリーダイアル:0120-72-0251
TEL:052-501-0251 FAX:052-503-0967 e-mail: nsc@athena.ocn.ne.jp >>会社概要はコチラ