農薬について知ろう

ネオニコチノイド系農薬の基準値変更について

名古屋生活クラブでは、これまでにイミダクロプリドのホウレン草での残留基準値が引き上げられたとお伝えしています。これまで、ヨーロッパで種子処理が禁止されつつあるのに、日本では野放し状態だという事を問題にしてきましたが、使用方法の追加と残留基準引き上げの審議の評価書を読んでみたところ、別の大きな問題が見えてきましたので、報告します。
 
イミダクロプリドの人体への影響は、まだ良くわかっていない部分も多くありますが、少なくとも有機リン系農薬よりも人体に対する急性毒性が100倍ほど弱い事は確かです。それを、反対の口実を作る為に、非常に危険なものであるかのように言うのは、間違っています。
それでは、安全になったのかと言うと、そうでも無いようです。
使用方法変更の審査の流れとしては、.瓠璽ーが使用方法変更の変更を申請すると共に、その方法での農薬の残留量のデータを提出する。∋栂盈未離如璽燭魎陲鵬召了栂唄霆爐鮴瀋蠅掘△修了栂唄霆爐健康被害を起こしそうか審議する。
影響が出るというデータが無ければ認可すると言うところにも、問題がありますが、今回のテーマはそこではありません。イミダクロプリドの場合、昨年の改正で、様々な作物の残留基準を合計すると、許容量の30〜70%にまで達していると言う点です。毒性が低いから、念のためにたくさん撒いておく。害虫が発生してからでなく、予め土に混ぜておく方が、手間がかからなくても良い。といった感じでしょうか?そんな感じで評価しているうちに、いつの間にか許容量に近づいています。許容量は、影響の確認されている量よりも、100倍少なくしてはありますが、未知の危険性もありますので、注意が必要です。
結局、毒性が強くても弱くても、許容量ぎりぎりまで認可されるので、消費者にとってのリスクは同じかもしれません。

 
また、殺虫剤なので当然ですが、ミツバチ、トンボなどの昆虫に対する影響は、有機リン系農薬より低いわけでは有りません。しかし、環境に対する影響については、新規に農薬を認可する時だけ審査され、使用方法の変更では審査されていません。
 
この会社に入ってから、いろいろな審議書を読んでいますが、農薬以外でもたいてい同じような感じになっています。
 
 
「毒性が低い」=「安全性が高まった」ではなく、
「毒性が低い」=「たくさん使える」という発想なのです。


名古屋生活クラブ

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