環境・環境汚染について知ろう

はまぐりを使った水道水の環境汚染物質の実験

A mixture of environmental contaminants increases cAMP-dependent Protein Kinase in Spisula embryos.
Spisula(はまぐり)の胚のサイクリックAMP依存プロテインキナーゼを上昇させる環境汚染物質
Carol L. Reinish 海洋生物研究所
Environmental toxicology and pharmacology 2004


アメリカ環境保護庁(EPA)は、ブリック(ニュージャージー州)のごみ埋立地を「スーパー ファンド サイト」として、1983年9月8日登録した。

ブリックは、この決定を町の水道水の高い汚染と、この町での自閉症の子供が他に比べて割合が高いことで受け入れた。(アメリカ国内の平均の2倍)

ブリックの水道水を、1999年1月に採水して調べたところ、神経毒性があるプロモホルム、クロロホルム、テトラクロロエチレン(他にもあるが)が見つかった。

これらの神経毒性は大人では知られていないが、胚の神経発達への影響は調べられていません。

テトラクロロエチレンは、ドライクリーニングで一般に使われている溶剤です。

高レベルのテトラクロロエチレンにさらされた労働者は、神経毒性を示します。神経毒性は、行動異常、記憶、神経機能など広い部分に及びます。

ラットでの、詳細な研究は、高濃度のテトラクロロエチレンは、全般に及び、神経系の抑制をもたらします。

また、低量でさえ、発生に微妙な不可逆的な変化を胚の神経系にもたらします。


解説

今回の実験は、はまぐりの胚を使って、ブロモホルム、クロロホルム、テトラクロロエチレン、この3つの汚染物質(ブリックの水道水を汚染していた)の影響を調べました。

ばくろ露は、サイクリックAMP依存プロテインキナーゼの調節サブユニット(R11)の上昇をもたらしました。

このR11の上昇は、繊毛の活動の増加につながっていました。

これらの影響は、3つの物質が同時にある場合のみ現れて、この中の2つ、もしくは単独では影響がありませんでした。

ブロモホルム、クロロホルム、テトラクロロエチレンの3種が相乗作用して、神経の発生に影響を与える、初めての報告です。

(2006/9/19 掲載)



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