遺伝子組換作物について知ろう

人工的に作られた納豆菌は

納豆菌

 

「市販の納豆は、遺伝子操作された納豆菌が使われているので、危険なんですか?」
こんな質問を何度か受けました。こんな事を聞くと不安になると思います。実際は、どうでしょうか?完全に白黒つける事はできませんが、発酵に使う菌の改良(育種といいます)が、どのように行われているか理解して判断して下さい。納豆菌に限らず、多くの発酵食品でも同じ事です。

 

遺伝子組み換えナタネが港に生えている

調査報告です

遺伝子組み換えナタネが港に生えている
 

全国のナタネの荷揚げ港の周辺、運搬の道路沿いにこぼれた種が芽を出し、季節はずれにもかかわらず、花まで咲いているナタネもあります。僕も8月23日の月曜日に四日市港へ調査しに行って来ました。

ナタネを保管するサイロの回り、草剤をまいているのか、生えているのはナタネばかり(除草剤耐性だから)。

遺伝子組み換えなのか大豆まで生えています。そこから国道へ向かう道路、土のある植え込みにも何本もナタネが生えています。運ばれて行く先の製油工場にも生えています。

工場の人はなぜか草刈りをしています。

それにしても、製油工場の大きい事。

その大きい製油工場も「味の素」が買収してJオイルミルズという巨大製油会社になっています。外国から大量に輸入して、日本中に運ばれていく、ナタネ、安い価格で市場をせっけんしていく、そのなかで遺伝子組み換えのナタネが日本で自生していく。

なんだか、間違っている、と思いました。
 

(2004/01/01 掲載)

カナダの遺伝子組換え小麦について

カナダの遺伝子組換え小麦について


カナダは、モンサント社の遺伝子組換え(GMO)小麦を危惧しています。理由は、在来の小麦が、GMO小麦に遺伝子汚染されてしまうことがわかったからです。その結果、コスト的に不利で、導入は得策ではない、と判断しているからです。

現在のカナダの小麦栽培は、モンサント社のラウンドアップを使っています。ラウンドアップを撒き続ける状況で、GMO小麦を栽培すると、GMO小麦の除草剤耐性遺伝子が、まず、野生の小麦に移行します。次に、在来の小麦に移行します。遺伝子汚染が進行していきます。そうすると、ラウンドアップ以外の除草剤も必要になり、コストが上がってしまうのです。実際、GMOナタネの栽培で、遺伝子汚染は、北米、ヨーロッパで広がってしまいました。

人間が、おろかな浅知恵で、金もうけを考えると、ろくなことになりません。

遺伝子汚染は現実です。
 

(2004/01/01 掲載)

遺伝子組換えナタネ(GMナタネ)が港だけでなく国道沿いにも自生しています

調査報告です


遺伝子組換えナタネ(GMナタネ)が港だけでなく国道沿いにも自生しています
遺伝子組み換え食品を考える中部の会


去年の夏から、遺伝子組み換え食品を考える中部の会(中部の会)(名古屋生活クラブが事務局です)GMナタネの自生の調査を名古屋港・四日市港を中心に国内の港湾を調査して、GMナタネの自生を確認してきました。

今回は3月17日(木)、四日市港から国道23号線沿いに調査、鈴鹿市、津市、うれしの町、まで調査しました。

製油会社は原料のナタネを陸上げ後、トラックで各、製油会社まで運びます。

今回ターゲットにしたのは、辻製油、うれしの町にあります。

今回の調査で分かったのは、驚くべきことに23号沿いにGMナタネがびっしりと、それも、9割ものひんどで自生していることでした。

No.
場所名称
GMチェック
備考
1 千丈橋東交差点(尾上町付近)
-
-
空き地、1株
2 四日市港第二埠頭地内
+
-
海上保安庁出張所わき空き地
(10株以上自生)
3 四日市港第二埠頭地内
+
-
同上
4 四日市港第二埠頭地内
+
-
サイロ脇
5 四日市港第二埠頭地内
-
-
サイロ脇
6 四日市港第二埠頭地内
-
-
サイロ脇
7 四日市港第二埠頭地内
-
-
堤防脇
8 四日市港第二埠頭地内
-
-
堤防脇
9 四日市市末広町交差点東
-
-
港から1km
10 四日市市末広町交差点東
-
-
1km
11 四日市市海山通1交差点東
-
-
2km
12 鈴鹿市北玉垣町交差点東
+
-
6km、田んぼ畦(3株あり開花)
13 鈴鹿市北玉垣町交差点東
+
-
6km、道路沿い
14 鈴鹿市北玉垣町交差点東
+
-
6km、民家庭先(開花結実)
15 鈴鹿市白子町交差点北
-
-
17km
16 鈴鹿市寺谷6交差点東
+
-
19km
17 鈴鹿市磯山交差点東
+
-
20km
18 鈴鹿市河芸町一色
+
-
22.5km
19 津市上浜町付近
+
-
28km
20 津市上浜町付近
+
-
28km
21 一志郡三雲町小舟江交差点北
+
-
43km、交差点道路端空き地。
多数の自生あり(開花結実)

なお、上記の表における調査年月日は全て2005/3/17であり、採集されたナタネは全て西洋ナタネです。(補足No16,20は二株採集、No21は10株採集)

GMナタネは、西洋ナタネと交配するだけでなく、アブラナ科の大根、白菜などの野菜にも交配して、遺伝子汚染が現実化する危険があります。

GMナタネには除草剤耐性遺伝子、など外来のウイルス、細菌、由来の遺伝子が組み込まれており、遺伝子汚染が心配です。今後とも、調査を進めていくので参加されたい方、調査費用のカンパなどできる方がいらっしゃいましたら、伊沢まで御連絡ください。

(伊澤)

(2005/04/01 掲載)

「遺伝子組み換え排除」ということ

名古屋生活クラブの考え

「遺伝子組み換え排除」ということ


生協、宅配グループ、どんな流通組織も「歌い文句」「売り」で他社との競争に勝とうとしています。そんな中で遺伝子組み換え排除(GMOフリー)というのが今の流行です。

でも、実情は・・・・

日生協(日本生活共同組合)系の生協は、実は遺伝子組み替えに反対ではありません。反対している生協も、「醸造用アルコールの原料をとうもろこしからタピオカに代えた。」、「チョコレート用の大豆レシチンを中国産の大豆に代えた。」などと歌い文句にしていますが、僕は、「これって少し変」と思ってしまいます。醸造用アルコールなら、純米酒などに代えればいいし、大豆レシチンなら、なくてもチョコレートはできます。両方とも価格が少し上がるだけのことです。どこの生協も、その生協に見合った価格に商品をあわせようとしています。でも、そういう部分は、あまり見せようとはせずに「歌い文句」のほうばかり宣伝します。結局「商売」なんです。

ビタミンB2(リボフラビン)という添加物があります。たくあんの黄色い色付けによく使われる物質です。ビタミンB2は、化学合成でも遺伝子組み替えでも作ることができます。どちらが危険かはっきりいってわかりません。不純物は同じ様に含まれています。どちらも、潜在的な危険性を持っていると考えた方が良いと思います。どうしても必要な人が薬としてリスクを考えながら使うということにとどめた方が良いと思います。でも、なんとなく「遺伝子組み替えしていないビタミンB2使用」なんて書いてあったら「ああ、こんな所まで安全性に配慮しているんだ」なんて誤解をする人が多いんじゃないでしょうか?

遺伝子組み替えだけが特別に危険なわけではありません。化学合成もそれ以上に危険です。そもそも、添加物に頼った商品がまがい物なのです。チョコレートと大豆レシチン。醸造用アルコールと純米酒。どちらが先にできたものか、だれだってちゃんと考えればわかります。

会員の皆さん、この様な、まがい物の商品じゃなくて、歴史と伝統のある食品を選びましょう。

価格は、価格は高めですが、それが本物の証でもあります。

名古屋生活クラブの生産者、メーカーは、小規模のところが多く、「もうけること」と「良いものを作りたい」を両立させようと努力しています。野菜の生産者も、多くは「農薬を使う位なら、全滅してもしょうがない」という考えでやっており、有機で高く売れるからといって、低農薬、減農薬栽培をはじめたスーパーに出している農家とは、全然ちがいます。当然、野菜の味も全然ちがいます。会員のみなさん、歌い文句に踊らされずに、その食品の質を見極めてください。

よろしくお願いします。
 

(2012/07/12 掲載)

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