日焼け止め|紫外線吸収剤|サンスクリーンの安全性
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サンスクリーンの有効成分には紫外線吸収剤と紫外線散乱剤の2種類があります。
それぞれの健康へのリスクを正しく理解して、サンスクリーンを選びましょう。
紫外線吸収剤(オキシベンゾン、オクチノキセートなど)
紫外線吸収剤は、肌に塗ると紫外線を吸収して、紫外線が皮膚の内部に侵入するのを防ぐ働きがあります。
紫外線吸収剤の毒性は明らかになりつつあり、ハワイでは紫外線吸収剤が入った日焼け止めの販売が禁止となりました。
紫外線吸収剤は日焼け止め以外にも空気中や水、化粧品、プラスチックケースにも含まれており、皮膚から浸透し、全身に運ばれ、羊水や母乳にも含まれます。身体に吸収された紫外線吸収剤は甲状腺ホルモンや男性ホルモン、じん機能などに影響すると言われています。
紫外線散乱剤(酸化チタン、酸化亜鉛など)
紫外線散乱剤は、肌を均一におおって反射・散乱することで皮膚を紫外線から守ってくれます。
酸化チタンのナノ粒子は皮膚に浸透して悪影響を及ぼすと言われてきましたが、近年の研究結果から傷ついている皮膚からでもナノ粒子は浸透しないことが分かってきました。
しかし、パウダータイプやスプレータイプの製品の使用で、肺に入ると酸化チタンが全身に循環します。体内に入った酸化チタンは、腸内環境や妊娠中マウスの子供の発達に影響するとの論文もあります。
サンスクリーンの選び方
- 紫外線吸収剤フリーのサンスクリーンを選びましょう。紫外線吸収剤として使われている主な成分は以下です。
・メトキシケイヒ酸エチルヘキシル(オクチノキセート)
・メトキシケイヒ酸オクチル
・パラメトキシケイヒ酸エチルヘキシル
・ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシル
・ビスエチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェニルトリアジン
・t−ブチルメトキシジベンゾイルメタン
・オクチルトリアゾン
・オクトクリレン
・オキシベンゾン-3
- 紫外線吸収剤フリーのものでも、パウダー・スプレータイプはナノ酸化チタンが肺に入ってしまう可能性があるので、ミルクタイプやクリームタイプ、スティックタイプを選びましょう。
日光浴の大切さ
日光に当たると体内ではビタミンDが生成されます。
ビタミンDはガンやアルツハイマー、糖尿病などさまざまな病気から守ってくれる大切な要素です。
アメリカでは1年で34万人、ヨーロッパでは48万人が日光浴不足によって死んでしまった可能性があることを報告している研究もあります。安全な日焼け止めを使用して皮膚の日焼けを防ぎ、1日5~30分は日光に当たるようにしましょう。
【参考記事】
カネボー Q.紫外線散乱剤と紫外線吸収剤の違いは?どうやって見分けることができるの?
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